封印の洞窟にて ワクバサス:「僕は、白魔道士やめることにした。赤魔道士にジョブチェンジするよ」 アラック:「え、どうしてだい?」 ワクバサス:「どうせ魔法を使うのであれば、だよ、怪我してから白魔道で治すより、 先に黒魔道でモンスターをやっつけた方が痛くないし、手っ取り早いってものだろう。 でも、回復系や援護系を切り捨てるのはまずかろう。で、両方使える赤魔道士なら、問題はない」 ムメ・ニール:「そうなの?…ホントは赤魔道士の方が イレギュラーっぽくて面白そうだからじゃない?」 ワクバサス:「ギク…いや、それは勘ぐりというモノだよ、ムメ君」 サスーン城にて…ワイトスレイヤーを手に ワクバサス:「ははぁ…これこそが例の魔剣という訳だ」 アラック:「赤魔道士にしか使えないって事は…」 ワクバサス:「僕が持てばちょうどいい、というわけだ。 こんな所で主役を張れるとは。これこそ先見の明、という奴だな」 ザルバトゥルス:「け、何言ってやがる。主役って柄かよ」 ワクバサス:「(無視して)さあ、諸君、行こう!」 ネプト神殿にて…小人になって神象の奥へ ザルバトゥルス:「な、何でオレがよりによって軟弱な魔法なんぞで戦わなきゃならねぇんだ! 接近戦がしてぇよ!」 アラック:「ごねるなよ、ザルバ。今のちっこいパンチじゃ、戦いようがないだろう」 ワクバサス:「そうだよ。こんな狭い穴ぼこで立ち往生したいのかね?」 ザルバトゥルス:「…ちっ、分かってるよ…やりゃあいいんだろ、やりゃあ…ぶつぶつ…」 記憶喪失のナンパ男、デッシュと同行中… ザルバトゥルス:「うおおおおぉ! 止めるな、みんな! オレにあのナンパ野郎を一発殴らせろ!」 ムメ・ニール:「まぁまぁ、押さえて押さえて」 ザルバトゥルス:「これが押さえられるかってんだよぉ! 一発でいい、素手でいいから、どつかせろ!」 アラック:「お前なぁ…殺人未遂でしょっ引かれるぞ。 ボクサーとモンクと空手家の拳は凶器扱いなんだからな!」 オーエンの塔にて ザルバトゥルス:「うおおおおぉ! デェェェェッシュゥゥゥゥゥ!!!」 アラック:「危ない、ザルバ!」 ザルバトゥルス:「見直したぜ、デッシュー! 真の漢だぜ、お前はよぉー!」 アラック:「そう思うんなら、あいつの思いを無にするな! 行こう、ザルバ! …聞いてねぇな、こいつは…ムメ、手伝ってくれ、ワクバサス、先頭を頼む」 ムメ・ニール:「ウ、ウン!」 ワクバサス:「了ー解」 火のクリスタルの称号を手にして ワクバサス:「なに、『学者』!? 面白そうだね。なになに…武器は、書物だって? うむ、面白い! 頼む、みんな、学者は僕にやらせてくれたまえ。これこそ僕の天職だ!!」 アラック:「…はいはい、どーぞどーぞ」 ムメ・ニール:「言うと思ったよ、ボク」 ザルバトゥルス:「オレも…どうせ、すぐ飽きるだろうけどよ」 浮遊大陸を飛び出して 4人:「…広い…」 ムメ・ニール:(広すぎるよ…心細くなっちゃった…) ザルバトゥルス:(かー、こりゃー、気持ちいいや! 空の果てまで、思いっきりぶっ飛ばしてぇな!) アラック:(これは、闇雲に飛んだら迷子になるぞ。 まず、梶を固定して、真っ直ぐ西に飛んでみるか…?) ワクバサス:(もしかして、動物がいっぱい乗った箱船が浮かんでないかな? で、鳩が1羽飛んでたりして…) 水の神殿にて ワクバサス:「ムメ・ニール、君はシーフにチェンジしてくれ」 ムメ・ニール:「え、何で?」 ワクバサス:「こういういかにも罠とか、鍵のかかった扉とか、お宝とかが山程ありそうな場所では、 シーフがいないと話にならないじゃないか」 ムメ・ニール:「…でも、なんでボクなの?」 ワクバサス:「ここの怪物共には、今手持ちの黒魔法では力不足だろう? それに僕は、シーフなんて基本的な ジョブには興味ないし、他の2人には前面に出てもらいたいし」 ムメ・ニール:「わかったよ…でも、ちょっとだけだよ。新しい黒魔法が手に入ったら…」 ワクバサス:「分かってるとも。…おっと、それから、君が先頭に立ってくれたまえよ」 ムメ・ニール:「え、どうして?」 ワクバサス:「そんな情けない顔しなさんな。先頭に立って、罠を感知するのが、 こういう場所でのシーフの務めなのだよ」 ムメ・ニール:「そ、そんなぁ…」 アラック:「おい、ワクバサス、無理強いは良くないぞ。ここは、やっぱり俺が…」 ザルバトゥルス:「まあ待てよ、アラック…ひそひそ(頑張んなよ、ムメ。水の巫女さんにいっちょう、いいとこ見せてやれ)」 ムメ・ニール:「うん! …アラック、いいよ。ボク、先頭になる。頑張るよ!」 水の洞窟にて…水の巫女、エリア死去 ムメ・ニール:「ぐすっ…ぐすっ…。うっ…うっ…」 ザルバトゥルス:「ほら、いつまで泣いてんだ、ムメ」 ムメ・ニール:「だって、だって…。ボクの、せいだ…。ボク、シーフなのに…一番、すばしっこいのに… 一番、逃げるの得意なのに… そのボクが、ボーッとしてたから…。エリアさん、ボクを庇って…」 アラック:「お前のせいじゃない! 俺たちだって、待ち伏せに気が付かなかったんだぞ」 ワクバサス:「そうだとも。敵が、巧妙すぎた。仕方なかったんだよ」 ザルバトゥルス:「そうだそうだ! みんなあのクラーケンが悪い! …だから、な、もう、泣くのやめろ。 今夜、オレの分のデザート、分けてやっからよ、元気出せよ」 エウレカの鍵を手にして…いよいよラストダンジョンに向かう、その前に ザルバトゥルス:「おい、ムメ。お前、ちょっとひ弱すぎねぇか?」 ムメ・ニール:「そ、そうかな…」 アラック:「うん、そうだな…確かに、ちょっと打たれ弱いよな。 このままザンデに挑むのは、ちょっと不安だぞ」 ザルバトゥルス:「シーフだの、黒魔道士だの、軟弱なジョブばっかやってるからだぜ」 ムメ・ニール:「…シーフは、やりたくてやってたんじゃ…」 ザルバトゥルス:「とにかく。おまえ、今から空手家にチェンジして修行しろ! オレが鍛え直してやる!」 ワクバサス:「そうだね、それがいい」 アラック:「うん。ちょっと遅くなるけど、やむを得ないな」 ムメ・ニール:「えーっ…そ、そんなぁ…」 闇の世界へ…ラストバトル直前 ムメ・ニール:「あのさぁ…」 他の3人:「ん?」 ムメ・ニール:「これで負けたら、すごくかっこ悪いね…」 ワクバサス:「全くだね。僕もそう思ってた所だ」 アラック:「それどころか。あの世でみんなに合わす顔がなくなるぞ」 ザルバトゥルス:「お前ら、なーに弱気なこと言ってんだ! 絶対勝つ! 勝つったら勝つんだ! 気合い入れろ、気合い!!」 他の3人:「お、おう!」 (…でも、実際のプレイの時はこの後、アーリマンに負けました…) 戦いを終えて…エンディングの直前 ムメ・ニール:「あのさぁ…」 他の3人:「ん?」 ムメ・ニール:「ボクらも、いつかまた光が暴走したときのために、クリスタルと一緒にずっと待つことになるのかな… あの4人の闇の戦士みたいに」 ワクバサス:「そうかもね」 アラック:「それが俺らの務めなら…な」 ザルバトゥルス:「先のことは、わからねぇよ。今からぐだぐだわからねぇこと考えてたって、しょうがないぜ。 それより、早く帰って飯にしようや!」 他の3人:「うん!」 |