年賀
〜年賀状〜
Believe In Snow

 

2004



平成16年の年賀の挿絵は、熊野の手すり版画のデザインをもじって描きました。筆で紙に描いてからパソコンに取り込み、デジタル化してから色をつけました。題は「笛を吹こうか」です。実は、描いてから、これでは笛をふけないと気付きました。右手が逆なのだ。だから、笛を吹く前に息だけをふっと入れている姿としました。笛吹きとして、古典の絵などに対して、細かいつっこみを入れるのが常ですが、自分自身がこんなに不自然なものを描いてしまった。われながら味があるのでこのままにしておきました?あいかわらずぎりぎりの賀状つくり、晦日にだしに行く始末。  皆さんにとってよい年でありますように。

 

2003

 

平成15年は未年です。小村雪岱(こむらせったい)1887〜1938の挿絵のパロディとして描きました。原画の傘の線の美しさにひかれました。たくさんのかさなりあう傘の隙間に、行きかう人々がわずかに見えます。その中に干支の羊を抱えた人物と、裲襠装束を着た人がまじっているようにしました。

2001

 

巳年は還城楽の絵にしました。還城楽は蛇と縁が深い舞楽です。蛇と、裲襠装束の文様をふざけた蛇に変えてしまいました。
いつも使っている水彩の道具セットが行方不明だったで、なれない顔彩に変えて描いてみました。

舞楽『還城楽』の説明は 
・楽曲解説エッセー をご覧下さい。

 

 

 

2000

辰年ということで、龍の絵を探しました。そしてまず、まんが日本昔話のオープニングに出てくるでんでん太鼓を持って龍にまたがる子供の絵を年賀状に描こうと、押入れを探しました。確かあったはずなのに見つからず。本屋へ行ったけれど、最近はおいていない様子。インターネットで調べても杉木ギサブロー氏が著作権を持っていて、インターネット上には質問が殺到しているにもかかわらず公開できないとのこと。途方にくれていると、新聞の欄外広告に発見!。早速それを見て作成しました。 (左の絵では削除)
 ところで、龍にまたがる子供が持つ「でんでん太鼓」はもともと雅楽の楽器が玩具となったものです。正式名称を「振鼓(ふりつづみ)」といいます。雅楽では龍にかかわるデザインは多く、例えば舞楽(ぶがく)の蘭陵王(らんりょうおう)や納曾利(なそり)の面や装束とか、だ太鼓(だだいこ)という巨大な太鼓の左方の太鼓の火炎の装飾部に龍が描かれています。年賀状に使ったのも、このだ太鼓を図案化したものです。でんでん太鼓も、振鼓(ふりつづみ)に変えて描いてみました。
 年賀状のだだい鼓の雲の透かし彫りの左下に、麒麟ビールのキリンの絵に「キリン」の字が隠されているように、「2000」「リュウ」「タツ」という字が隠されています。左の取り込んだ画像では小さすぎて探すのが無理なんですが・・・。

 

 

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