カブト虫・ハナムグリ飼育繁殖マニアル
カブト虫の力強さ・ハナムグリの宝石の様な美しさを、飼育によりお楽しみ下さい。
ブリードした人のみが味わえる満足感を味わって下さい。
資料作成 BEETLE・SCHOOL
98.4.28作成
1、 準備する物
@飼育ケース(中ケース以上の大きさの物)
A使用マット:広葉樹100%の2次発酵した黒いカブト用マット[卵・卵マット]。
(クワガタ用の1次発酵マットでは産卵しにくいので、良く発酵した細かいマットを準備する)
Bエサ:昆虫ゼリー・バナナ・リンゴ(スイカやキュ-リ・メロン等は良くない)
C親虫♂と♀
2、産卵セット(国産カブト虫5〜9月)【外産は温度が20℃以上なら、いつでも産卵可能】
@カブト用マット:加水し水分を調整する。(手で握って開いたとき3〜4個に崩れる程度)
(当店の卵・卵マットはそのまま使用できる様、水分調整してあります)
Aセット方法:マットを容器に入れ手で強く押しつけ、20〜30Cmの厚さに敷き詰める。
【注】マットを上から入れただけは良くない、圧縮しながら出来るだけ厚く入れる事
成虫の体高の5〜10倍位をマット厚さを目安にしてください。
B最後に親虫とエサ、止まり木(転倒防止用)を多めに入れて完成です。
3、日常の管理
@保管場所:直射日光が当たらない、静かな所に置く事。【温度15〜30℃】
Aエサやり:毎日チェックし、無くなったらエサ交換する。
Bその他:表面が乾燥してきたら霧吹きなどで湿気を与えて下さい。
C1〜2ヶ月後、産卵を確認する.。(容器の下や横に白い卵や幼虫が見える場合もがある。)
D親虫とエサを取り出し湿度を切らさない様に容器まま保管する。
(マット内に線虫が発生している場合は、卵が食べられますので清潔なマットに交換する必要がある)
E♀がまだ元気ならそのまま飼育を続けるか、別の産卵飼育セットに再セットする。
4、幼虫の飼育(安価で簡単に一年で親虫になる)外産には1〜3年を要する物もいる
@1〜2ヶ月保管した容器内では幼虫がふ化しているはずである、慎重にマットを崩し確認する。
A幼虫がふ化している事が確認出来たら、そのまま保管するか、幾つかの容器に分けて飼育する。
B水分が蒸発しくい様に紙や通気穴のあるビニール等でカバーし、その上から蓋をする。
C大きく成るに連れ、エサ切れしない様に出来るだけ大きな飼育容器に栄養化の高いマットを
入れて飼育する方が管理しやすい。(成虫までに一匹当たり約3Lのエサが必要)
【BEETLE.SCHOOLのBUNBUNマットならヘラクレス140mm程度は羽化します】
D3令後期には幼虫が黄色ぽくなり、蛹室を作り出すので、それまでに一匹づつに分けて
飼育するか、幼虫の大きさや色別に分け過密飼育を避け、蛹室作りの準備をしておく事。
(飼育容器の底に5〜10Cm土を入れた上にマットを入れ蛹室を作らす方法もある)
【幼虫の過密飼育は病気が発生しやすく、場合によっては全滅するので避ける事】
E蛹室を作る前はマット交換はせず、乾燥気味にしてやる方が羽化不全しにくい。
F蛹になって、約1〜2ヶ月後に羽化し、更に1ヶ月程度後に蛹室から成虫が誕生する。
(変態時は容器の移動や振動を絶対に与えない事、羽化不全になる可能性が高い)
G蛹室から自然に出た成虫は、すぐにエサを食べるので事前に与えておくと良い。
5、その他注意点
@成虫は1♂1♀〜1♂2♀程度で飼育、♀が産卵し始めたら♂を別容器に移動してもよい。
【クワガタと違い、♂を一緒に飼育した方が産卵数が増えるとも言われている。】
A飼育容器を密閉すると、エサと水分で産卵マットが加湿状態になるので、場合によっては
風通しを良くし清潔な状態で管理する。(線虫が発生しやすくなるので気を付けよう)
B幼虫をクワガタ用のマットで飼育すると、餌が合わず大きく成りにくいので、腐葉土等の入った
栄養価の高い餌を多く与える。(産卵マットは栄養分が少ないので、1令幼虫に
なったら、栄養価の高いマット[BUN.BUNマット等]に交換した方が大型成虫になる)
C海外からいろんなカブト・鮮やかなハナムグリ類が入って来るが、だいたい上記の
飼育方法で飼育繁殖が可能である。
【コガネ虫類はハナムグリと異なり、決まった食草しか食べない種類もおり要注意】
D成虫寿命
国産カブト:2〜5ヶ月(♀の方が長生きする) ヘラクレスオオカブト:8〜12ヶ月
ネプチューンオオカブト:3〜6ヶ月
ハナムグリ:3〜12ヶ月(同一種類なら大型成虫の方が長生きする)
