チビクワガタの飼育方法 |
チビクワガタは小さくて(体長10〜16mm)あまりショップでも
販売されておりませんが、自己採取した方が飼育繁殖させてみたいと言う
相談がよくありますので飼育方法を紹介します。
資料作成:BEETLE・SCHOOL
HP:http://www.eonet.ne.jp/~beetle-s/
生体入手
国内: ショップではあまり販売されておりませんので、自己採取が基本です。
春先に朽木が積んである場所で、朽木を持ち上げると朽木の間に
居ります。良い場所なら数多く採取できます。
1本の倒木場合はの樹皮を1枚めくると居ります。
(朽木の中の方には、ほとんどいませんので楽に採取出来ます)
【 ♂・♀の区別は難しい 】
1、準備する物
@飼育ケース(小〜中ケース)
A産卵材・飼育材
クヌギ・ナラ・の軟らか目の皮付き材
B埋め込みマット:広葉樹100%の2次発酵の良質の微粒子マット。
Cエサ:魚肉ソーセージやドッグフード・りんご・オレンジ
(これらの餌は腐敗し易いので、頻繁に交換てやる)
肉食性が強く通常の昆虫ゼリーは食さない。
2、ペアリング
野外採集した数匹の成虫を飼育容器の中で飼育するだけです。
ペアリングを確認した事はありませんが、受精卵は得られます。
3、産卵材のセット
@産卵材:軟らかめの材を1時間〜2時間程度水に沈め、取り出した材を
半日程度陰干しする。表面の樹皮は剥がさないでそのまま使用します。
Aマット:微粒子マット
(クワカタ飼育で出た材の食いカスも良質のマットとして使用出来ます)
B飼育ケースへのセット
細かいマットを5〜10Cm程度底に入れて、硬く押し固める。
その上に材を置き、材が3/4程度まで隠れるまでマットを入れ軽く押し固める。
C最後に成虫を数匹入れ、エサ・止まり木や産卵材の皮(虫の転倒防止)を入れる。
(成虫を過密飼育すると、共食いするので注意が必要)
E蓋の間に乾燥をふせぐ為に、穴を明けたビニールシートや紙をはさんでおく。
4、日常の管理
@保管場所:直射日光が当たらない涼しい静かな所に置く。
Aエサやり:動物性の餌は腐敗し易いので、新し物を頻繁に与える。
Bその他:表面が乾燥してきたら霧吹きなどで湿気を保って下さい。
C2ヶ月もすれば、マットや材に産卵が確認できます。
5、幼虫割り出し
幼虫の割り出しはしません。上手く行けば40〜60匹程度の幼虫が得られます。
(自然環境に近い状態で、そのまま成虫まで飼育します)
6、幼虫の成長
1)産卵:
4月〜5月頃までが適期
2)幼虫:
5月〜9月頃まで
8月頃には蛹室(繭玉)をマットや材の中に作ります。
3)成虫
幼虫の成長は非常に早く、9月には成虫になっております。
(4ヶ月程度で赤みお帯びた成虫が誕生します)
7、その他注意点
@成虫は自然環境に近い状態にして飼育すれば、累代飼育も出来ます。
春3月頃には新しい飼育産卵材に交換が必要です。
A成虫を過密飼育すると、共食いします。(小ケースでは10匹程度まで)
B成虫は肉食性が強く、ゼリーは食べませんので魚肉ソーセージやドッグフード
などカビは発生する前に交換する。