テナガコガネノの飼育繁殖方法

  誰でも出来るテナガコガネ虫の飼育方法

成虫飼育

 1)餌は昆虫ゼリー及びバナナで十分です。
 2)乾燥させないように、湿度を保って飼育しましょう。
   (乾燥させると符節が欠落しやすく、場合によっては死亡します) 
 3)餌を十分に食べ、特に夜間に活発に活動しだせば成熟しています。
   (羽化個体であれば、3〜5ヶ月程度です)
 4)♀・♂を産卵セットに移す。

産卵セットの方法 

 1)出来るだけ大きな容器を使用する。
   (大ケース以上が良い)
 2)良く醗酵した2次以上の醗酵マットに水分を多めに加え産卵用マットを準備する。
 3)容器底の数十センチはマットを硬く詰め、上はある程度の硬さで良い。
   (軟らかい産卵材を皮を剥いて、マット内に埋め込む事)
 4)上部には転倒防止の餌台や樹皮を置き出来上がりです。
 5)飼育温度 23〜28℃程度の範囲が良い。

幼虫飼育

 1)1〜2ヶ月で別の産卵セットに移動させ、更に飼育しましょう。
 2)親虫を取り出した産卵セットも1ヶ月もすると、卵からふ化している。
 3)産卵マットを大きな容器に出し、幼虫を回収する。
 4)プリンカップ等に幼虫を移し、回収した産卵マットを詰、1匹づつ飼育する。
   (産卵セットのマットをそのまま使用する事で、初令幼虫の死亡率が低下します)
   (初令幼虫に新しい醗酵マットを使う場合は、必ずづ産卵マットとブレンドする)
 5)餌交換:飼育マットに幼虫の糞が目立ち出したら交換時期です。
    飼育中のマットに醗酵マットを50〜70%の割合でブレンドし、詰めかえる。
   (3令幼虫までは、マットの環境変化が大きいと死亡率が増加しますので注意する)
 6)飼育中のマットも産卵マット同様、水分は大目にします。
 7)1〜2令幼虫までは速いが、3令幼虫期間が長い物では2年以上かかりますので
    マット交換を忘れず行う。
    トルコヒメテナガ等の小型のものは1年程度で成虫が得られますが、
    マレー・タイワン・ニシキ・ゲストロイ等の大型は3年を要します。
 8)蛹室は国産カブト虫と同じく、縦に作りますので容器は高さが必要です。
   (3令のまま蛹室を作らない場合は、産卵材などを縦割りした材を入れると
     その材に蛹室を作る場合があります。3令中期以降にセットして置くのも効果的です)
 9)蛹室を作り始めて蛹化するまでに1ヶ月、羽化までに更に1〜2ヶ月かかります。

新成虫飼育

 1)羽化後1ヶ月程度は蛹室内で安静にしておきましょう。
   2) その後、交尾・産卵が出来るようになるまで、温度・湿度に気お付け飼育する。

  後は成虫飼育のTOPに戻って下さい

注意点

 1)産卵セットは2次醗酵マットに軟らかい材を埋め込む。

 1)湿度は多目(飼育・産卵時とも)

 2)大型種は羽化までに3年かかりますので、大型容器で気長に飼育しましょう。

   (小型種は国産カブト虫と同じく、1年で羽化します)

 3)終令幼虫は縦長に蛹室を作り羽化しますので、ある程度の高さが必要。

 
            mylogo1.jpg    go.GIF