ウィルのスタジオにはナミという犬がいます。
兵庫県動物愛護センターからやってきました。動物愛護センターってどんなところ?
ではご案内しましょう〜
リンゴはセンターのマスコット犬です。小さな子犬達の面倒をたくさん見てくれています。
だから愛護センター育ちの犬達はみんな仲良く犬付き合いをすることができるようになります。
どの子もリンゴのことが大好き。
ナミが他の犬と距離をはかって上手に遊べるのは何もかもリンゴのおかげです。
ここはセンターの受付です。ラッキーな日なら譲渡犬の犬たちがワンワンと出迎えてくれます。動物たちが事務所で過ごすのは、☎やFAXの音、お客さんの気配、テレビなどの生活音に慣れるためです。
「こんにちは!ご用事なあに?」
リンゴは用事を取り次ぐことはできませんが、一応話は聞いてくれます。
チワッコはいつも出張には行かないでお留守番をすることになっています。みんなが帰ってくるまではパドックでしょんぼりしているのですが、りんごの顔をみたとたん、おおはしゃぎ。「わたしが見つけた木の枝、とれるもんならとってごらん!」とおおいばりです。
あっさり追いつかれて、とられてしまいました。チワッコはこう見えても脚の速い運動神経のいい犬なんです。保育園や学校などの出張には犬、猫、モルモットなど愛護センターの動物が参加します。
モモも愛護センターの卒業生です。ここはウィルのスタジオ。モモが遊びに来てくれました。
本来は陽気なモモ。なのに恐がりなナミのせいで、モモまでセンターでのふれ合いタイムではビクビクしていました。
そのためお客さんへのアピール度が弱くなり貰い手がなかなかつかず、センター生活が長かった二頭です。
再会できてとってもうれしいのです。
動物とふれあえる日は毎週センターごとに決まっています。動物を引き取りたい人はここ多目的室で譲渡犬たちと遊んでお見合いをするのです。
ボードには今までセンターを卒業していった動物たちの新しいお家での様子がわかる写真などを見ることができます。引き取る予定がまだ無い人も動物を好きな人なら歓迎してくれますよ。
モデルは少し成長したシジミです。
ナミは子犬時代を愛護センターで過ごしましたが、初対面の人には心を開かない犬でした。そこでセンターで研修中の動物専門学校の学生さんが人との接し方や甘え方を教えてくれました。
たくさんの人や犬と出会うこと。できるだけたくさんの物や音や現象に慣れること。ナミのような恐がりな犬にとってはどれもが試練ですが、少しずつ明るい犬になります。ウィルにとってもうれしい出会いです。ナミがセンター時代にお世話になった学生さんは普段、動物専門学校で犬の訓練の勉強をしています。
相棒はシェパードのチャキラ。競技会で高得点が取れたよと連絡をもらいました。
飼い主は犬のリーダーです。よいリーダーは堂々として輝いているものです。私もそうなりたいです。
これは「ARK」の缶バッジです。
ウィルでは毎年「ARK」のカレンダーを使っていますので、バックナンバーが10冊以上あります。たまにとりだして、実際に会ったことはなくても一ヶ月をかざった顔見知りの犬や猫たちの姿を眺めることがあります。
さて、愛護センターのブラックビューティー、ワカメのお家が決まりました。
姉妹のシジミとはお別れになりますが、別の犬がまた新しい譲渡犬候補になって、このパドックにやって来て、新しいお家を見つけるチャンスを得るのです。だから本当によかったなあと思います。
怯えたチワッコを隠れていた場所から呼び寄せたのはセンターのマスコット犬、リンゴでした。リンゴの姿を見つけて帰ってくることができたチワッコ。アマテラス伝説のようですが、これはリンゴがすごいというお話です。
日曜日と祝日はセンターはお休みです。でも動物たちは日曜日も職員さんにお世話をしてもらいます。
お客さんの来ない事務所ではりんごが椅子の上でいねむりをしていました。
どの子たちも、新しいおうちでは、こんな風にお部屋の中で過ごさせてあげてほしいものです。
写真提供は中野さんでした。
この日リンゴにとてもよい話が!リンゴのお家が決まりました。
続いてシジミにもお家が決まりました。いつもたくさんの犬の中の一番後ろにいて、びりだった小さいシジミ。みんなといっしょにいることがうれしいので、ちっともめげない、かわいらしい子犬です。よかったね。
これで冬のパドックにはメメコとチワッコが二頭だけになりました。ロンドンの動物保護施設、バタシーホームのオリジナルキーホルダーです。重厚な金属製で、重たいのですがデザインがいいので愛用しています。
私がロンドンに行った年の初夏、バタシー主催のオペラ「蝶々夫人」が上演されていました。その収益も活動費になります。