home  back next

水田ゲートと自動潅水する構造物
 自由落下で棚田の下から上に引水する方法(圃場整備事業で平面度が適切である場合)

 最近は,コンクリートによる水路を活用した擁壁や引水が可能になるが水路の監理が必須となる。

 簡易なレベル計を用いると50センチ程度の高低差であれば,市販のU字溝のような水流を受ける溝と接続部に桝を設置することで引水できる。

 溝は竹を半割にした素麺流しの様態で良く,桝も形は関係なく上面部が解放されていることである。

 圃場整備事業は,平面度が適切でない場合区画ごとにレベルが異なることでエリアを小さくすることで平面度を仕上げる速度を合理的且つ適切に仕上げる。

 区画ごとの側溝は必須で,水流は自然落下が普通でポンプアップはされないが,高効率農業と年間をとおして監視する構作物でIOT監理する狭隘なカテゴリーは除く。

 側溝をレベルで設置することと,桝の深さを1M程度に設計すれば下の田畑から上位レベルの田畑に引水できる。

 自然落下を活用した,高位の桝にポンプアップしディストリビュートするパイプ注水法はパスカルの原理の原点が活用でき配管サイズで流量を変えるかバルブ開閉で調節する。

 動力ポンプを使用すれば,高低差は無関係でベルヌーイの定理が活用できバルブ開閉で注水量を調節しディストリビュートできる。
図をクリックすると拡大します。 
条件例
U字側溝の深さ=50センチ
A=100センチ
B=30センチ
C=50センチ
D=20センチ
 棚田の水位レベル差を20センチとしたときの事例を示し,下位レベル注水側溝の水位を利用でき10センチ程度高い。

 可能ならば,水路 あ を満水レベルで,水路 い の流出ゲートを開閉調節することで,注水量管理が可能。
大きなレベル差の場合桝を増設すれば良い。

 この場合水路は直行しているがその他の角度も可能で,四角柱以外の形状を用い水路を多数設置しレベルを変え棚田レベルに合わせたディストリビュート引水が自然落下の原理で可能になる。
 
 JAと協議し,所有権を国とし特許関連省庁等に発明考案として申請済み。(R2年8月28日)