デッサンページ




「 モデルの少女 」.gif  2004年
(33X41cm)
紙に鉛筆

 これは彫塑のモデルさんがポーズ取る合間の2時間ぐらいの間に片手間にスケッチしたもの。確か顔だけか上半身しか作らないからと時間的余裕があったので、したはず。
 
 造形大卒業後、久しぶりにモデルさんをデッサンしたからほんと楽しかった。
 
 卒業制作の期間、最後の1年間は、自由制作だ何だと「描く愉しさ」より「描く苦しさ」ばかりだったので、改めて描くとデッサンって楽しい、人物ってキレイだ、と感動しきりでした。
 作品自体の出来はどうなんでしょうか。
 個人的には、きっと描く愉しさが溢れた作品になっていると思います。
 モデルさんには似てますよ。かわいい人でしたから。

 そして、改めて、描かなくても自分の腕が上がっていると実感しました。自惚れじゃなくて、対象に向かう集中力や、自分の制作過程に対する見通しなど、昔、ただただその場限りに描いていた頃とは違うなあと実感しました。

 今、現在(2006年7月23日)から見ると、「描くこと」に対するアンビバレンツな状態にいたことがはっきりと認識できます。自分の表現したいものが何か分からない葛藤・違和感と、描く愉しさとの間のギャップに悩んでいた時期のものですね。
 今は、自分の中の物語性こそが自分が描きたいことなんだと自覚できていますが、それにはまだセカチューとの出会いや、10月の映像ワークショップ、クレイアニメ制作の経験が必要だったのですね。

追記
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