ヌックスペース＊居心地の良い居場所
2022.12.02
『ヌック・・・。』
もうすっかり肌寒い季節になり、
朝の暖房機とにらめっこする
機会が増えましたね。
そんなこれからの季節に
こもりたくなるヌック...。
リビングの片隅や階段の下などの
ちょっとしたスペースで見かける事が
良くありますが、由来はスコットランド語の
イングル・ヌーク（Ingle neuk）で、
暖炉脇に設けた『腰掛け』のこと。
スコットランドの寒い気候から生まれた
文化ですね。
それに代わって日本で言われているヌックは
2〜3畳程度の小ぢんまりとした居心地の
いい空間のことを指します。
ちょっとした部屋未満の空間ですね。
本棚脇の個室図書館のようなリーディングヌック
や窓際のスペースを利用したものもありますね。
子供の時に家具の隙間やクッションなどで作った
秘密基地のようなもの、あれもヌックなのかな！？
(^^)
日本には和の文化があります。
『 わび、さび 』と言う日本の美意識を、
四畳半に凝縮した草案風茶室。限られた空間を
利用して、同じく居心地良く落ち着いた
雰囲気を体感できます。現代のヌックもそうした
日本人の美意識から生まれる、素晴らしい
文化だと思います。
アテネデザインのリノベーションで
私が心がけている事のひとつ...。
それは居心地の良い空間である事です。
それは当たり前の事なんですが、
空間のデザインや機能面、
そしてそれらを作られた人の思いを含め、
バランス良くまとまった時に生まれます。
一見形はなく目に見えない物ですが、
そこには必ずある付加価値です。
私はこのことをいつも大切にしています。
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