Seagull Nebula


SeagullNebula


 「わし星雲(IC2177)」と呼ばれて親しまれている星雲です。シリウスの北東9度ほどのところに存在しており、散光星雲としては大型のものです。写真写りもよいことから、いろいろな機材やデバイスで撮影されている天体です。この星域は赤い散光星雲だけでなく、微妙な色彩が豊かで面白い領域だと思います。

 エクタロームE200を使って撮影した「IC.2177」です。前回撮影に用いたE100Sと比べると、色彩度が少し低いのでビビットな発色ではありませんが、滑らかな調子がこのフィルムのよい点です。赤い散光星雲の写りだけを見ると、こちらのフィルムの方が赤感度がよいためか、淡い部分までよく写ってくれています。E100Sで撮った写真はこちらに載せていますので、見比べてみてください。

撮影条件
CanonNFD400+67カメラにて直焦点撮影
EM-200赤道儀 BORG76ED+STVにて自動ガイド 露出32分
フィルム:エクタロームE200
撮影地:奈良県大塔村
2005年1月撮影

月刊天文ガイド入選作品

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