YUTAのモスクワ留学はちゃめちゃ通信
YUTAのモスクワ留学はちゃめちゃ通信
2003年4月
 どもっ^^YUTAです。この4月からモスクワに留学することになりました。まだまだ慣れないことが多いので戸惑うこともありますが、何とかやっていけると思います。
 僕が通っている大学は、モスクワの
国立プーシキン記念ロシア語大学で僕はここで来年の1月末まで勉強します。ここは場所はモスクワ市にあり、外国人にロシア語を教えることを目的として創設されました。
 僕のクラスメートはチリから来た男2人女1人のチリ3兄弟と、ヒクソンみたいなメキシコ人の男と韓国人男2人と、アメリカと日本のハーフの女の子と一緒に授業を受けています。他にも中国人女の子2人やブラジル人のおっさんもいますがたまに来るだけです。とりあえず日本人は僕だけです
 
 今日はインド人と仲良くなりました、彼らは毎日外でクリケットやサッカーをして遊んでいるんすけど話を聞くとうちの学生ではなく近くの医大の学生らしいです。医大の寮があいてなくて仕方なくうちの大学の寮を借りてるらしいです。ちなみにうちの大学は寮とくっついてるんで通学時間は全くといってほどないです。授業開始10分前に起きれば間に合います。。毎日クリケットやってるやつらが実は秀才軍団だとはほんとビックリでした!
 今度クリケットしようと誘われました!!とにかくうちの大学は外国人大学なんで
いろんな人達がいるんでおもしろいです。
 様々な国(ドイツ、イタリア、フランス、ハンガリー、チェコ、ポーランド、スロヴァキア、ベラルーシ、アメリカ、イラク、トルコ、インド、エジプト、中国、ベトナム、韓国、北朝鮮などなど)の学生たちと一緒にロシア語を学んでいます。意外にロシア人とはほとんど絡んでないです(笑)。。外国人大学なんでロシア人はほとんど寮にいないんで。
 日曜にクラスメートの韓国人とクレムリンに行った写真っす。この日にロシアにきてよかったなーて初めて思いました。
 
クレムリンに入るときのアドバイス!クレムリンに入るときには大きなバッグ等は預かり所で預けないといけないのですが、一人60ルーブル(約240円)と高いので一人のかばんにまとめることをお勧めします。「地球の歩き方」では3ルーブルと書いてあるところもあったみたいですけど、僕の預けた所はその値段だったので詳しく知っている方は是非教えていただきたいス。ここでの注意!!預かり所の目の前で荷物を一つにまとめると係りのおばちゃんに見られてしまい、結局人数分の値段を請求されます。僕らは目の前でやってしまい結局人数分請求されました。なので、係りのおばさんの見えないところでかばんを一つにまとめ、なおかつそれを預かり所まで一人の人が持っていくことをお勧めします。あとから来た外国人の夫婦も目の前で荷物を詰め、結局人数分の金額を請求されていました。

 あとクレムリンの中で写真を撮りたいなら一人あたり50ルーブル(約200円)を支払わなければなりません。(歩き方では30ルーブルと書いていたんですが。。)ちなみに入場料は学割を使って125ルーブル(約500円)でした。やはり写真を撮らなければクレムリンに来た意味がないと思います。写真を撮れないとクレムリン内の教会の中や「鐘の皇帝」も写真を撮る事はできないんで。

 ですが一人一人が写真券を買ってしまと高くつくので代表して一人が購入し、それをみんなで使えばいいと思います。写真券を買うとステッカーをもらえるのでそれを体のどこか見えるところに貼っていると、写真を撮っていても係りの人には注意はされません。僕らは個々に撮りたいときにステッカーを回し貼り?して写真を撮っていました。

 クレムリン内にある教会の中の写真です。ずっと見ていてもぜんぜん飽きが来ません。
 この銅像の前で撮った写真はロシアではエルミタージュ美術館に次いで有名なトレチャコフ美術館でこの美術館には12世紀以降のロシア美術の名作という名作が収集されています。学割を使えば50ルーブル(約200円)で見ることができます。ここの作品は美術館のたぐいに全くといっていいほど興味のない僕でも思わず足を止めて、見入ってしまいました。
 僕個人のお勧めはアンドレイ・ルブリョフの傑作、
「聖三位一体」と、レーピンの「イワン雷帝と息子」です。「イカロスの翼」もよかったです。この美術館はじっくり見るとゆうに3時間はかかるので時間に余裕があるときに見に行くことをお勧めします。じっくり見るだけの価値は十分あります。
 韓国人の友達(スンファン)と一緒に手を広げて写っている背景にある建物は、ウスペンスキー大聖堂(聖母昇天総主教座大聖堂)といって、まあなんか歴史ある建物らしいです。(適当)詳しい事は「地球の歩き方」に書いているので。。。。
このでかい大砲は当時の世界最大の口径を誇った大砲らしくとにかくでかいです!!大砲の前にはこれまたバカでかい砲弾もありますが、結局一度も発射されなかったみたいです。とにかくでかいです。  

 またでかい鐘がありますがこれは「鐘の皇帝」という名前で1733〜35年に、イワン・マトーリン、ミハエル父子の作品です。高さ6メートル、重さ200トンの世界最大の鐘です。結局完成はせず鋳造中におこった火事によりあわてて火を消そうとした奴が思わず水をかけたために鐘にヒビが入ってしまい、一部分が欠け落ちてしまったそうです。水をかけたやつはむっさ怒られたんでしょうねー。(笑)

 リーナック市場に行ったときの写真です。やっぱり市場はどこの国でも活気があります。

 この鍋は友達の韓国人の部屋に招待されたときに出された料理です。彼らはほぼ毎日自炊をしていてそこら辺の日本の女の子より料理が上手です。なぜか炊飯器も韓国から持参です。(それも帰国時にはちゃっかり持って帰るそうです。)インスタント食品ばかりの生活の僕にとって彼らの部屋に遊びに行くとおいしい御飯がいただけます。前はブルコギを御馳走になりました。とても親切でいい奴らです。
 ですが、4月16日に韓国で行われたサッカーの日韓戦の際に問題が発生しました。その日も僕を含めた日本人3人と、韓国人4人とで韓国人の部屋で楽しく夕食を食べていたのですが、やはり互いにサッカーの結果が気になるらしく、もう我慢できないという感じで、韓国人の一人と僕の友達の日本人が2人一緒に寮の一階にあるインターネット室で結果を調べに行きました。

 結果は皆さんご存知の通り、日本が勝利したのですが、それを知ったとたん彼らの態度は豹変し、口数も少なくなり、その場のふんいきはかなり悪くなりました。もしも韓国が勝っていても僕ら日本人はあそこまであからさまに態度は変えないと思うんですけどね。。。彼らはどうしても日本に負けたのが納得いかないらしく、韓国側はヨーロッパ組(パクチソン等)が今回の試合には参加してないから負けたんだ、と僕に言うと、それならこっちだって中田、小野等のヨーロッパ組も参加してないぞ、と口論になり、結局双方が納得いく方法として、寮の一階のバーにあるビリヤードで決着をつけることになりました。3対3の団体戦を行い、結果は2−1で韓国側の学生の勝利でした。試合中の彼らの目は本気そのもので、僕等日本人はただただ圧倒されていました。韓国人の心の根底にある日本に対する敵対心のようなものを直接感じられた1日でした。
 次の日には昨日のことは何事もなかったように互いに仲良く授業を受けました。
 今日授業が終わった後、僕はもうすでにクラスが変わっているのにもかかわらず、以前クラスメートだったアメリカと日本のハーフの女の子の家に招待されました。僕の他に僕の以前のクラスメートのチリ人3兄弟や、メキシコ人、韓国人の彼らも一緒に招待されました。彼女の家で夕食を御馳走になりました。
 久しぶりの手作りの日本食を頂き、その後近くにあるボーリング場でみんなでボーリングをしました。ほんとにとても楽しかったです。まさかロシアでボーリングが出来るとは思っても見ませんでした。
 僕の今勉強している新しく変わったクラスカナダ人のおっさん(42歳)がきました、なぜか今は日本に住んでいて(9年)、日本語もぺらぺらです。そのおっさんがなぜかロシアの地で僕と一緒に勉強しています。しかし仕事の休暇を利用してきているらしく、2週間後には日本に帰るそうです。久しぶりに授業中に日本語が使えてかなり嬉しかったです。てかこのおっさん、あなたはどこからきましたか?と先生に聞かれて、日本かカナダですとは答えずに断固として「相模原からです。」と言い続けます。その笑いが分かるのは日本人の僕しかいないのでかなり微妙です。    
 僕と話すことも日本のおっさんと同じで
若い時は苦労した方がいいよとか、お金を稼ぐのは大変だよとか、日本に生まれた君は幸せだよなど。なんか日本人のおっさんと話してる感じです。

 ロシアに来てわずか1週間で、親不知が気になりだし、まあほっといても1年間は大丈夫かなと思っていたら、留学3週間目でどうしても歯の痛みが我慢できなくなり、とうとうロシアの歯医者に行かなければならなくなりました。ロシアの歯医者は良くないと以前から聞いていて、また歯は海外保険も効かないので、できれば歯だけはロシアでの治療は避けたかったのですが、あまりの親知らずの痛さに御飯も食べることができず、夜も痛さのあまり少ししか眠れませんでした。 以前からうちの大学の寮に住んでいる日本人に聞いても歯のことは知らないと言われ、最終的な結果としていい病院を紹介してもらう為に日本大使館へ行くこととなりました。ロシアに来てまだ一人で行動したことがなかった僕にとって日本領事館までの道のりはかなりの緊張でした。

 初めて一人で乗るバス、地下鉄を乗り継いで約1時間もかかり、僕が日本領事館へ行った日はヒトラーの誕生日ネオナチスという外国人排除を考えるロシア人のグループの行動が活発になる日)の翌日だったので治安的にも悪いと聞かされていたので少し不安でしたがいざ一人で行ってみると、多少は道に迷いましたがなんとか領事館までたどり着き、僕のイメージでは領事館の人の対応は冷たいものだと思っていたら、イメージとはまったく違い領事館の看護婦さん(もちろん日本人)はとても親切安全で腕のいい歯医者さんを紹介してくれました。日本語の通じる歯医者を最初に紹介されたのですが、その日は予約が一杯ということで残念ながら行くことが出来ず、仕方なく日本語は通じないが設備の整った安全な歯科医を紹介してくれました。歯科医の予約も看護婦さんの知り合いのロシア人に電話してもらいました。説明しにくい親不知ということまであらかじめ伝えてもくれました。
 教えられた歯医者までタクシーに乗り、何人かのロシア人に道を尋ねながらたどり着いた歯科医は僕のイメージしていたロシアの歯科医と全く違い、アメリカ資本の歯科医であるため患者も主にヨーロッパ人対象らしく設備も対応も素晴らしかったです。ただ一つ難点だったのは、そこは英語とロシア語しか通じず、両方ほとんど話すことの出来ない僕にとってかなりの苦労でした。最初の健康状態を知るアンケート用紙(アレルギーがあるとか)も全て英語とロシア語で書かれており全く意味のわからない僕はとりあえず全てOKの欄に印をつけるしかありませんでした。
 検査方法も僕が今までいった事のある日本の歯医者とは多少違っていてレントゲンをとるにしても今までに見たことのない
凄い最新機器(表現しにくいです)で撮られました。僕としては検査の後、今日にも親不知を抜いてくれるものだと思っていたのに今日は検査のみでした。歯科の先生が言うのは、今日は腫れがひどい為、薬で腫れを引かせてから親不知を抜こうということになりました。仕方なくその日は痛み止めと抗生物質をもらい、次回土曜日に診察の予約をしました。まさかロシアで歯医者に通院するとは夢にも思っていませんでした。
 今日、歯医者に行って親不知を抜いてきました。歯医者さんの腕も設備も日本大使館員御用達のことだけあって、日本のそこら辺の歯医者より全然良かったです。歯医者の名前はボリショイ劇場の近くにある「USデンタルケア」という名前の歯医者です。ほんとにいい歯医者なので、もしモスクワで歯の事で困りましたら是非行ってみてください!!ですが何か困った事があればモスクワにある日本領事館に行って、するのが一番だと思います。親不知の件も初めに日本領事館へ行ってそこから紹介された歯医者さんだったので安心できましたし。領事館の看護婦さんもとても親切でしたし。もちろん日本の方です!それに紹介された歯医者は日本人割引もあります。親不知は無事抜いたのですが、再検査の結果、今はまだ大丈夫だけれどもう一本親不知があり、虫歯も3本あるらしく、すぐにではないですけれどロシアにいる間に治療する事になりそうです。ちなみに僕は日本で入った海外保険もモスクワの大学で入った保険も、歯に対しては保険が効かないので、歯に関しては出来る限り日本で治療してくることをお勧めします。
 病気の事でお医者さんと言葉が通じないのはやっぱり苦労しますし。。親不知の事で大変だったですけれど良かったこともありました。歯の治療に来た日本人の為に歯医者での日本語の通訳として働いているロシア人の人と知り合いになりました。その人の名前はスベェダさんと言う22歳の女性です。彼女は歯医者に来てくれて、僕の歯の治療中に横に座って、先生が言う事を日本語通訳してくれました。それに次の歯医者の予約までしてくれました。まあそれがその人の仕事なんですけれど。だけどその人は僕の通訳が終わると今日はもう仕事がないので暇だというのでロシアを案内してくれました。歯医者は赤の広場の近くにあったのでその辺りを軽く散歩した後、明日はロシア正教の復活祭かなんかの儀式があるそうで今日はその前夜祭ということで教会に沢山人がいるということで連れて行ってもらいました。
 教会につくと、みんなが家からパンを持ってきて聖職者みたいな人がパンや人々に聖水をかけていました。僕も一緒になってかけてもらいました。なかなかお目にかかれる事ではないのでラッキーでした。それに今日はそのお祭りの為、バスも地下鉄も深夜3時過ぎまで走っているそうです。僕がおいしいロシア料理を食べたいというと彼女が案内してくれて一緒に食べました。僕はピロシキは丸いものだけしかないと思っていたのですがサンドイッチ状の物もあって、それを食べました。うちの大学の学食より数段おいしかったです。
 話すと彼女は去年の夏まで龍谷大学の交換学生で日本に来ていて、住んでいたところは京阪の樟葉駅の近くにあるマンションだったそうです。なのでくずは近辺にはすごく詳しくて、僕も地元が樟葉なのでかなり話が弾みました。てか僕より樟葉について詳しかったです。ロシアに来てやっとロシア人の友達ができ、かなりうれしいです。うちの大学は外国人ばかりでなかなかロシア人と知り合う機会がなかったので。彼女とは今後も仲良くしていきたいです。
 ロシアは最近は昼間は半袖でも十分だったのにここ二日、急に温度が下がってがかなり降ってます。変な国です。

 日曜日に同じ大学のみんなでピアノのコンサートに行きました。少しねむくなりましたが、何曲か僕の知っている曲もあったので楽しかったです。

 今、問題になっているSARSはここロシアでも問題になっています。マスクが結構売れてるみたいです。うちの大学は中国人も多いんですけど、気のせいか、やけに中国人の人達ばかりがせき込んでるように思えます。僕のクラスにたまに来る中国人の女の子2人も授業中かなりせき込むので僕的には少し気になりますねー。どうなんだろう??

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