
正面にあるプーリーがウォーターポンププーリーです。
その上にある赤丸がタイミングベルトのベルトテンショナーです。
取り外して再使用するときは青丸の二つの小さな穴に固定用のピンを通せるように油圧プレス等で3分かけて押し戻せと整備マニュアルには書いています。
押し戻さないとテンショナープーリーは取り付けできません。
実際押し戻そうとして油圧プレスなんか無いので、車のジャッキアップポイントとジャッキの間に挟んでジャッキアップしながら押し戻そうとしたのですが・・・・テンショナーが押し戻されるより車がジャッキアップされて持ち上がる高さの方が大きかったという驚きの状態になってしまいました。
タイミングベルト交換時は新しい物を用意していても良いのではないかと思いました。
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ウォーターポンプはタイミングベルト交換時は要交換部品だとよく聞くので私も交換しました。
説明もこの画像の方が説明がしやすいので取り外した画像で説明します。
左の画像の赤丸の6点のボルトを外して手前に引っ張ってウォーターポンプ本体を外します。
青丸の2点はラジエターロアホースと繋がっている部分を固定しているボルトです。
このボルト2点を外してロアホースとの結合部分を外すと・・・・
右の画像のようになります。
赤丸の中にあるのがサーモスタッドです。
これも劣化するとオーバーヒートの原因になるので交換したほうが良いでしょう。
あと、ウォーターポンプを外す際には右の画像の青丸3つの部分にホースが刺さっているのでこれも外さないととれません。
このホースはかなり固くなっているので頑張って外してください。
取り付けるときにはウォーターポンプの裏に専用のガスケットがあるので忘れずに取り付けてください。
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ちなみにウォーターポンプの右側から出ている2本のホースは下から見るとこんな感じで付いています。
かなり隙間が無いので大変です。
反対側の左側のホースは・・・・こちらも取り付けは大変です。
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タイミングベルトのベルトテンショナーを取り付けます。
固定は上の青丸2個の中にあるボルトで固定されています。
テンショナーを押し戻したら赤丸のようにピンで戻らないように固定しておきます。
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後はタイミングベルトの取り付けです。
赤丸の部分のプーリーは後で取り付けるのでそれ以外の3ヶ所のプーリーを取り付けます。
それからタイミングベルトを取り付けるのですが、新品のタイミングベルトには左右4つのカムスプロケットとクランクスプロケットの部分の計5本、指定の位置に合うように線が引かれています。
その中でクランクスプロケット部分の線だけ青丸のように白い線が点線になっていて、後の4つのカムスプロケットの部分には白い1本線が入っています。
タイミングベルトはクランクスプロケットとカムスプロケットを指定の位置に合わせた時に、タイミングベルトの5本の線も同時に指定の位置に合わすようにすると調整は完了します。
ちなみに右上の紫丸のタイミングベルトテンショナーを押さえているピンが針金に変わっているのですが、途中でピンの穴が片一方割れてしまったので仕方なく針金で代用しているからです。
作業中は針金が途中で切れたりしないかヒヤヒヤしていました(汗)
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この辺りから作業に余裕がなくなってきて、画像も満足に取れていないようになってきているのでイマイチの画像ばかり出てきたりするのですがお許しください。
クランクスプロケットは赤丸2つの小さな印が真っ直ぐ合うようにあわせてください。
画像ではまだ少しズレていますが(汗)
真っ直ぐあわせてからタイミングベルトの点線が2つの印の上を通るように取り付けてください。
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ここからはタイミングベルトの白い点線と、クランクスプロケットの位置が合っていることを前提に説明していきます。
上側2点のカムスプロケットに付いている青丸の1本線の印とタイミングベルトの白線を合わせます。
カムスプロケットには反対側の真下に2本線の印があるので絶対に間違わないようにして下さい。
画像では赤丸と青丸の印が真っ直ぐに合い、タイミングベルトの白線も画像のように2つの印の間に来るようになっていますが、これは全部調整が終わった時の画像です、途中の画像は撮影忘れてました(滝汗)
特にこの画像は右バンクなのですが、左バンクは最後まで終わらないと赤丸と青丸の印とタイミングベルトの白線が真っ直ぐ繋がりません。
そしてこの画像の白線ですが、いい画像が無かったので後から付け足して線引いてますがこんな感じになります(汗)
なので、まずは青丸の印とタイミングベルトの白線を合わせて、全部を合わし終えて3つの位置が合っていればOKです。
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下側のカムスプロケットのタイミングベルトの位置ですが、左右とも外側にあわすように赤丸のキリカキがあるのでそこに白線を合わせます。
ただし、隙間が無くて直接見ることは出来ないので画像のように鏡を使って確認してください。
うまく合うと鏡の中の青丸のようにキリカキの横に白線が来ます(これも後から画像加工して白線引きましたがこんな感じです・・・・)
ここも左右とも同じようにします。
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カムスプロケット4点のキリカキとタイミングベルトの4本の白線。あとクランクスプロケットとタイミングベルトの白い点線の位置が合ったら赤丸の部分につくプーリーをタイミングベルトを持ち上げながら取り付ける・・・と整備解説書にはあるのですが、その時に少し揺らしただけですぐにタイミングベルトの位置がずれるので何回も力をかけながらプーリーを取り付けたり外したりを繰り返してネジ山を潰してしまいました。
私の場合はネジ山切りなおして何とか復活したので助かりましたが、作業時は無理にボルトを締めないように注意してください・・・でもかなり力が要ります。
あと、タイミングベルトの位置がすぐにずれると書いたのですが、特に左バンクがよくずれるので出来たら2人掛りで一人が左のカムスプロケットを押さえて一人がプーリー取り付けるようにした方がいいと思います。
一人でも出来ますが、ちょっとコツが必要です。
これが終わったらカバーとクランクプーリー、オルタネーターとエアコンのベルト等を取り付けて、ラジエターとホースを繋いでエア抜きしたら終了です。
タイミングベルトの位置決めが一番の山場ですが、そこから先もまだ終わりまでは長いです。
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調整がきちんと合うと、上の赤丸のキリカキとタイミングベルトカバーのキリカキ、タイミングベルトの白線が繋がって、その下にある青丸の2本線二つも真っ直ぐ繋がります。その上で紫丸のキリカキとタイミングベルトの白線を鏡でチェックして左右とも位置が合っていたらカムスプロケットとタイミングベルトの位置合わせ完了です。
ちなみにこの画像は作業終了後何日か経ってから撮影しました。
左バンク側のタイミングベルトカバーだけなら10mmのボルト3本外すだけでチェックできるのでタイミングベルトの状態を知りたい人はチェックしてもいいのではないでしょうか?
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カバーを外してチェックだけの時は、上側のスプロケットの1本線と、カバーのキリカキをあわせて、赤丸と青丸の2本線がどれぐらいずれているかで判断したらいいのではないでしょうか?
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参考までに私の車の交換後走行6万キロのタイミングベルトですが赤丸と青丸がすごくずれていました。
クランクスプロケットを正規の位置に合わせたらベルト1コマ以上ズレていました(汗)
ここまでずれると排気音がかなり強調されたボクサーサウンド・・・・ドロドロ音がします。
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