R病院考察
当時の経験者に訊く





R病院。本名「リバーサイド」病院と言うこの廃病院は、関西の心霊スポットを語る上では絶対にはずせない場所であろう。廃病院という環境が心霊スポットとしての知名度を上げたのは確実だ。

●「内部に入ると危険だ。」「ヤバイ。」と言われるR病院であるが、意外と由来やどの様な霊が存在するのかについてはあまり有力な噂が出回っていない。当HPはその心霊スポットの由来を知ることに成功した。今回は如何にR病院が心霊スポットとなったのか、当時の経験者AさんとBさんに話を訊いたのでレポートする。





    ●A氏に聞いたR病院

    ※A氏は私の友人reya君のバイトの上司。中年のおじさんです。

  • リバーサイド病院はかつて悪質経営の病院であり、入院した患者を治療するより、いわゆる「生かさず殺さず」で長く入院させ、入院費を搾り取る病院であった。

  • そして、ろくに治療されず、無念の内に当病院に殺されるようにして死んでいった患者も居た。

  • しかし、いつまでもこのような悪質経営が続くはずも無く、警察に摘発され逮捕。この病院は閉鎖された。

    ※以上の情報は当HPの「R病院跡」の紹介で載せて頂きました。




    *ここからしばらくは私の予想です*

  • ということは、病院内に霊が出るとすれば、その無念の患者の霊ということになり、その数も一人や二人ではないかもしれない。廃病院全体が人を霊界に引きずり込もうとして不明な死者や「ひきずりこまれそうになった」というような証言が生まれたのかもしれない。

  • さらに、この病院にきもだめしに来た方で霊に引きずり込まれた方も霊になったかもしれない。

  • また、「カルテ現象」が問題だ。患者の管理を大切にするような病院で無かっただろうから、もし返して欲しいと言ってくる霊がいたとしたら、それは患者の霊であろうと予想される。


    等と色々予想されたが、実際にR病院で働いた経験を持つBさんの証言によって話は意外な方向へ進んだ。





    ●B氏に聞いたR病院

    ※B氏は私の友人reya君が福祉の仕事をしており、そこで知り合った女性である。当時看護婦をしており、R病院でも働いた事があるという。

  • まず、リバーサイド病院が悪質経営の病院であるという噂は全くのデマである

  • リバーサイド病院は精神病院では無かったが、精神的に異常と呼ぶに近い患者の入院数も少なくなかった。ある患者は病院内から石を外に投げる行為を繰り返し、周囲から苦情が来ていた。この苦情が病院自体の悪質経営からくる苦情という風に曲解して伝えられたというのが真実である。リバーサイド病院では院長の逮捕等は全く無かった。

  • しかし、黒い噂が無いわけではない。廃病院となってからのR病院は、近所の暴走族のたまり場となったという。

  • そして、とある日の夜に酔った勢いか暴走族の一人がすぐ側の大和川に落下、命を落とすという事故があり、この事件は当時の新聞にも載ったという。

  • それより以後、R病院は心霊スポットとして定着していった、、、。






*以後、私見*

●なんと一般的に有力視されていたA氏の話を根底から覆す真実。R病院の過去は意外とクリーンなものでした。とはいえ、病院と言う場所は毎日のように人の生死と向き合う場所であり、そこの廃墟に霊が出てもなんらおかしいモノではないでしょう。

●さらに、B氏の話が100%真実かどうかという点も証明できないわけで(まあ嘘じゃなかろうが)、R病院に霊は出ない、心霊スポットに成り得ないとは言えないですね。

●しかし、一応まとめとこう。

※仮に、B氏の話が正しかった場合、次の様な事が考えられる。

○出る幽霊は患者の幽霊だが、とくに病院に恨み等はないだろう。
○また、R病院の近くの河川域で亡くなられた方の霊も出る可能性がある。霊は集まるというし、川をつたって行動するとも言われているので。
○カルテを返してくださいという霊は看護婦のものだろうが、その看護婦が如何にして亡くなったかは定かではない。
○此処では院長が逮捕されても首を吊って死んだわけでもないので、そのような事に関する現象はありえない。




●今回の考察は以上。大した結果は出せなかった今回の考察ではあるが、背景を正確に知ると心霊スポットはその情景が一層深みを増す。その雰囲気を楽しんで頂ければ光栄であります。