滝畑ダム考察
第三トンネルの謎





滝畑ダム。キャンプ場でも有名なこの場所は関西でも有数の知名度を誇る心霊スポットという側面を持っている。 現実、滝畑ダムでは少女現象、首無しライダー現象、老婆現象、手形現象と基本現象のオンパレードの上、さらには 謎の第三トンネルや首無し地蔵や霊園まで存在し、心霊スポットのアトラクション完備と言ったところである。

●さて今回は、この第三トンネルについて考察していこう。
まず結論から言っておくと、考察の結果、通称「第三トンネル」は二つ存在するということである。

●まず、滝畑ダムの地図を見て貰おう。滝畑の心霊スポットの要所は大体こんな感じである。


★滝畑第一隧道別名「滝畑1号トンネル。」1975年完成。北側から滝畑を目指すと普通は此処を通ることになるだろう。特に心霊現象の噂は無い。
★滝畑第二隧道別名「滝畑2号トンネル。」1975年完成。滝畑第一隧道と同じく、特に心霊現象の噂は無い。
★塩降隧道昭和一桁代に完成。どうも滝畑一号、二号隧道が出来る前に使われていた旧道のトンネルのようだ。トンネル内は水滴が落ちてくるほど古い造りだったが、最近改装された。
★施福寺滝畑ダム近くにある心霊の噂のある寺。詳しくはこちらで。
★夕月橋老婆現象」の噂の中心。ダムに飛び降り自殺するとしたら此処か?
★派出所正式名は調査不足。ここの前にある地図に第三トンネルの場所が記されている。
★梨の木隧道1982年完成。一般に此処が「少女現象」や「手形現象」が有る「第三トンネル」とされているようだ。たどり着くまでの林道は一応車両通行禁止だ。
★首無し地蔵群県道37号線(上のMAPの緑の道)を南にしばらく進むと傍らに次々と現れる何故か首が無いお地蔵様。霊的な噂は未だ聞かない。

●さて、以上が私の調査で得た情報である。これにより私は疑問を感じた。

普通心霊スポットのセオリーとして、新しい道やトンネルより、古い道やトンネルに心霊現象が見られるのが基本である。

それは、まず古い方が不気味であるし、時間の経過と共にさまざまな曰くが付いてくるからであろう。

しかしながら一般に「第三トンネル」と言われている「梨の木隧道」を見るに、1982年に完成と有る。これは「第一トンネル」と言われている「滝畑第一隧道」、 「第二トンネル」の「滝畑第二隧道」の完成年1975年に比べ、遙かに新しい完成であるのだ。

第一、第二よりも第三の方が新しいのは当然、という考え方もあるが、そもそも第三トンネルというのは俗称であり、第一と第二に対比してつけただけの名称に過ぎないと考えるのが妥当だと思われ、この考え方はあり得ないと見受けられる。

ハッキリ言ってしまうと、旧道のトンネルであろうと思われる「塩降隧道」の方が幽霊が出そうな雰囲気満載であったのだ。トンネル内で曲がっている上に水滴が落ちてくる古いトンネルである。

「塩降隧道」は位置的に「第一・第二トンネル」に近く、「第三トンネル」と呼ぶには相応な場所に存在する。それにくらべ、「梨の木隧道」はかなり離れた位置にあるので隠れたスポットという感がする。

●ここからは私の推理であるが、「塩降」「梨の木」両トンネルのうちどちらかは偽であり、もう片方が「本当の第三トンネル」とされていたのではないだろうか?

しかしながら、情報が交錯しすぎてしまった今では、どちらが本当の第三トンネルかどうかというのは結論する事が出来ないが、ただ言える結論はこうだ。

★結論:「第三トンネルは二つ存在した」

どちらが真実の第三トンネルかどうかは、行った人それぞれが決めることであろう。

●尚、派出所の地図には「塩降隧道」と「梨の木隧道」、どちらのトンネルも書かれている。もしこの地図を発見して第三トンネルの場所を知る人達が居たとしたら、「塩降隧道」を「第三トンネル」と思われる方も居ると思われる。

とすれば、どちらも噂の「第三トンネル」と言えるのではなかろうか。