しりとりで勝つ



雄大なチャドの国旗


皆さんは「ンジャメナ」という言葉を知っているだろうか?
これは地名の名前で、チャドの首都なのだが、「ン」から始まる言葉のため、
よくカブれた愚者がしりとりの切り札として使う言葉です。


そもそも、しりとりというもののルールが、『「ン」で終わっては駄目』なので、
ルール的には切り札どころか、しりとりには一切使えない言葉であると言えます。

にも関わらず、自分が「ン」で終わってしまった時の言い訳に「ンジャメナ」を引き合いに出すのは、自己の見識の甘さを露呈してしまっていると言わざるを得ません。こういう点で「俺ってマジ変なヤツダナァ〜」とイイ気持ちになったはいいが、こういう甘い点で自分を売り出している童貞が実は非常に多いのが現状です。サーチエンジンで「ンジャメナ」と打って検索してみるとよく解ると思います。大量に出てきます。マニアックでもなんでもないです。


また、一度「ンジャメナ」を使って回避出来たとしても、相手が一言

「ナン」または「ナイロン」


と言ってしまうと、先ほど自分が「ン」を付けた上、「ンジャメナ」で回避してしまったため、
「ン」がアウトとは言えず、次に続く言葉を失い、結局馬鹿を露呈して負けるハメになります。
そもそも「ンジャメナ」がチャドの何処にあるのか?チャドが何処あるのか知っているでしょうか?
知らないのに語るのは「騙り」であり、知ったかぶりです。



ここでは、そのような童貞な轍を踏まない為に、しりとりの
「ン」に関する見識を深めていこうと思います。







●様々な「ン」


まず、「ン」でしりとりに勝つには、暗黒大陸アフリカの力を借りるのが最もスマートと言えます。
早速地図を開いてみましょう。
さらに、ンジャメナにはアフリカ解放戦線の基地も存在し、その名を
  • ンジャメナ基地
といいます。
ンギグミやングルは、地図によってはヌグル、ヌギグミ等と書かれる場合もありますが、
発音上は「N’」なので、正しい発音を取ってンギグミ、ングルが正しいです。






●タンザニア北部は宝庫

タンザニア北部には、広大な国立公園が存在してます。その名を


といいます。この国立公園について見識を深めると、
様々なバリエーションが追加されます。


8300平方キロにも及ぶ広大な区域で、環境は砂漠から森林、
湿地帯に山岳と様々な顔を見せます。
この地域はマサイ族の居住地で、かつ化石人類遺跡が四箇所存在しています。
写真はンゴロンゴロの保全地域内のオルドヴァイ峡谷で、1959年にリーキー博士が人類最古のジンジャロトロプス・ボイセイの化石を発見したり、またホモ・ハビリスの化石が発見された場所で有名です。


  • ンゴロンゴロクレーター
  • ンゴロンゴロ噴火口

ユネスコ世界遺産にも登録されている世界最大のカルデラで、広さは265平方キロメートル。深さ600mにも及ぶ噴火口にはシマウマやフラミンゴなど、様々な動物が生息しています。


さらに以下は「ンゴロンゴロ」にあるホテル名です。
これでかなりの数になりますね。







●ジンバブエにも「ン」

  • ンデベレ族
  • ンデベレ人
  • ンデベレ語

ジンバブエには大きくわけて二つの民族が住んでいます。
ひとつはジンバブエの首都ハラレを中心としたショナ族、
そしてもう一つがジンバブエ第二の都市ブラワヨ周辺の民族、ンデベレ族です。

彼等が発祥のンデベレ語は、ジンバブエの公用語の一つであり、
南アフリカ共和国11の公用語の1つにもなっています。


ンデベレ族は、壁等に独特の模様を描くのですが、200年も前に西欧文化の影響をうけたため、
その色はかなりカラフルです。

またプラスチック製のビーズやアクリル製のマントといった民族衣装があります。かなりカラフルで 模様も綺麗なため、 と呼ばれています。


ンゴマは「太鼓」という意味で、くり抜いた木に動物の革を被せたもシンプルな
伝統民族楽器です。祭事などにもよく使われ、叩き方によって様々な音を出すことが出来ます。
アフリカの独特のビートに良く合います。







●俗世に出た「ン」


アフリカ以外にも、アニメ・ゲーム等では注意深く見れば「ン」を見つけることが出来ます。
以下、アニメ・ゲームより。

(漫画「Dr.スランプ」のアラレの有名なかけ声。感動詞なので無効か。) (同上のアラレの口から出すエネルギー砲。こちらは名詞なので絶対有効。) (漫画「ジョジョの奇妙な冒険」第3部の登場人物、盲目で敵役) (アニメ「南国少年パプワくん」の第2次エンディングテーマ)
(SFCくにおくんのドッジボールだよ全員集合!のケニアチームのリーダー)









●「ン」を「ン」で返す究極は「語群」



さて、ここまで「ン」を返すことが出来れば、大抵の相手は諦める事でしょう。
ところが、大人げない人を相手にすると、面白がってドンドン「ン」を突きつけてきます。
そういう人は相手にしないのが一番ですが、試合放棄は避けたいところ。
そこで、究極奥義を伝授しようと思います。


以下はすべて、「ン」から始まる言語です。



ンヴァラ語(ンガイン語・ンガジュ語)
ンガダ語
ンガマンボ語
ンガモ語
ンガンディ語
ンガンド語
ンギエ語
ンギジム語
ンギンド語
ングウェ語
ンクウェン語
ングウォ語
ングウォイ語
ンクコリ語
ングナ語
ングニ諸語
ングバカ語
ングバカ・マボ語
ングバンディ語
ングブグ語
ングブンドゥ語
ングミ語
ングル語
ングンディ語
ングンドゥ語
ンケム・ンクム語
ンコ語
ンゴ語
ンコット語
ンコニャ語
ンゴブ語
ンゴム語
ンコヤ語
ンコレ語
ンゴン語
ンゴンベ語
ンザカラ語
ンザギ語
ンザック・ンバイ語
ンジェム語
ンゼビ語
ンゼマ語
ンセンガ語
ンダクトゥップ語
ンダリ語
ンチャ語
ンチャンティ語
ンチュンムル語
ンテム語
ンデンゲレコ語
ンデ・ンセレ・ンタ語
ンド語
ンドゥカ語
ンドゥト語
ンドゥンガ語
ンドゴ語
ンドロ語
ントン語
ントンバ語
ンナム語
ンバ語
ンバット語
ンバト語
ンバヤ語
ンバル・グラ語
ンバンギ語
ンバンザ語
ンバンジャ語
ンビヤ語
ンフェ語
ンブム語
ンプラ・ブワッザ語
ンプルンギシ語
ンブンダ語
ンベ語
ンベテ語
ンベラ語
ンベレ語(ンベワ語)
ンベンベ語
ンボア語
ンホイ語
ンホドモ語
ンボレ語
ンボン語
ンホングウェ語
ンボンベレン・バコロ・ドーカ語
ンマニ語
ンメ語




今までとは比べ物にならない数の言語が出てきました。
これだけ覚えても良いのですが、この「〜語」というのは恐ろしい可能性を秘めています。
そう、これらは、「〜語群」と変えると「ン」を「ン」で返す最強の逸品と化すのです。

ンホドモ語やンボンベレン・バコロ・ドーカ語などは方言なので、
「ンホドモ方言」等と変化させても同じ効果を得ることが出来るでしょう。

※前述の「ンデベレ・ファッション」も「ン」で終わる為、そちらを利用してもいいです。

相手は今まで「ン」を出題する側に回っていたのが、急に自分が言う番になってしまい、
焦ること請け合いです。





さあ、これにてしりとりで完全に負けることは無くなりました。
最後に2文字しりとりの完全必勝法を伝授しましょう。


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