暗黒大陸アフリカ


15世紀のヨーロッパ、通称「大航海時代」当時にアフリカをこう呼んだ。
「アフリカは未開で、暗くて、野蛮人しか住んでいない。」と当時ヨーロッパ人の傲慢さが生み出した言葉と言える。

だが、このヨーロッパ人達の見識は誤りである。
当時アフリカで栄えていたマリ王国や、「黄金の都」トンプクトゥ等は、王政の元、
善政で法整備もされており、また金の産出が多かった為経済的にも発展していたし、
大学等の学問所も存在、ヨーロッパの大学にひけを取らない文化を有していた。

それなのに傲慢で野蛮、馬鹿なヨーロッパ人はアフリカを「暗黒大陸」と決めつけ、
これを侵略することしか考えなかった。略奪をさんざん働いたくせに自分達の事を
高貴で感受性に富み、騎士道に乗っ取った模範的な人間であると自負していたのである。

「魔女裁判」で一日2人の魔女と決めつけられた女性を火あぶりにして歓喜し、、
迷信的なキリスト教徒は、疫病から逃れることができると信じてしばしば教会の境内にある墓地に集まって踊っていたくせに。


よって、ヨーロッパ人こそ野蛮であり、騎士道とは迷信を信じて人を燃やす道と心得るべきである。

さすがヨーロッパ、紳士の国である。




今回、ここで「暗黒大陸」と表現しているのは、アフリカを蔑んでいるのではなく、
当時「暗黒大陸」と呼ばれたアフリカこそ、善の存在であったことを鑑みて、
尊敬の意思を込めてこう書いたわけである。



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