君という光 第三章 1


  





「そう、彼等は無事なんだね」

「はい」

「良かった……」

「……」

「ありがとう。あの子を護ってくれて」

「いいえ。感謝の言葉を述べられるようなことを私はしておりません。殺そうとしたのですから。例

えどんな理由があったとしても……」

「けれど、あなたは今ここにいてくれる。彼等との約束を果たしてくれている。それだけで」

「ありがとうございます。彼等にも、そしてあの方々にもいくら感謝をしてもしたりません」

「その気持ちだけで十分や」

「そうそう。人生は前向きに楽しまなきゃだぜぃ」

「けっ、アイツ等が素直に礼を受け取る奴等かよ」

「ほら、皆もこう言ってます。だからこれ以上感謝の言葉は受け取りません。彼等に何かを返したい

のであれば、再び生きて会えばいい。それだけで十分喜ぶでしょう。きっとあの子は綺麗な笑顔を見

せてくれるはずです」

「……そうですね」

「くぅ〜可愛いだろーなぁ♪」

「当然やろvv」

「だよな〜vv 早く会いたいぜ! てか、ズリィよなぁ〜アイツ等……。俺なんて……」

「お前はまだマシや。俺等はまだ会うたこともないんやで? まあ、遠くから眺めたことはあるけど

な。せやからアイツ等には何かして貰おか?」

「その考え賛成だぜぃ♪ じゃあ何してもらう?」

「せやな……」

「けっ」

「彼等はいつも?」

「うん、そうだ……っ…………」

「!? ……様」

「「「!?」」」



「やっぱり思とったより、状態はマズイわ……」

「私が長く話し過ぎたのでしょうか?」

「違うな。今までの分が溜りに溜った結果だろ。けっ」

「やろうな……」

「もう行くしかないだろ!」

「行くってどこへや?」

「決まってんだろ!」

「……せやな」

「けっ、仕方ねぇな」







「本当に私で宜しいのですか?」

「アンタやから頼むんや」

「俺等三人で結界を張ったからとうぶんの間は心配ない。だから留守番頼むぜぃ!」

「……分かりました。お気をつけて」

















      ◆◆コメント◆◆
       えっと、時間があいてしまいましたが、
       ようやく第三章の再会です。
       初っ端は会話文のみですvv
       たぶん拍手の影響が多々あるからだと思います(笑)
       けれど、会話文だけでも、誰が登場しているのかは
       だいたい分かると思います。
       所詮管理人の書く拙い文章ですから、隠し設定とか難しいことは
       あまり出来ないので……
       
       それでは「君という光 第三章」これから宜しくお願いします♪
       二章が予定より大幅に長くなったので、
       なんとか10話前後を目標に頑張りたいと思います!!      
       

             2006.01.15  如月 水瀬