AsR
小森まなみ
&
高橋直純
ファーストアルバム
KICS 814(キングレコード(スターチャイルドレーベル))
(注) ユニット 「AsR」 は、2001年4月1日より活動を休止しています。 |
全体的に、ナオリーダーがマミ姉の引き立て役の印象を受ける。・・・が、決してナオリーダーの存在感が失われているわけではない。それどころか、
締めるべきところはきちんと締め、かつ出過ぎることがない
という意味で、
100%以上の役割を果たしている
。しかも、そういう役回りでいることに無理がない。二人とも自然体でAsRというユニットを作り上げているにもかかわらず、バランスがちょうどいいところで釣り合っている。無理に作っている部分がない分、安心して聴いていられるのだ。
単純に、声のハーモニーとしてAsRを聴くと、声の響きとしては必ずしもベストマッチではないかもしれない。
(マミ姉の声にぴったり合う人を見つけるのは不可能に近いが)
しかし、
心のハーモニー
として聴いた場合、また違った評価になるのではないか
。そう思うのである。
今、このレビュー文を書いているバックには、7曲目の
『REVOLUTION』
が流れている。二人が同時に歌っていても、明確にそれぞれの声を聞き分けることができる。つたないハーモニーかもしれないが、
気持ちは完全にシンクロして同じ方向を向いている
。
テクニックではない、音楽の本当の力
を見た思いである。
さて、その 心のハーモニー が感じられる曲を2曲 紹介しよう。
執筆者ひとりごと
私事ですが、 大阪シティ・エア・ターミナルビル(OCAT)でのサイン会 で、マミ姉は 『REVOLUTION』 を歌ってくれました。あのとき、実はデートだったんだよなぁ、うちの嫁さんと。というわけで、 『REVOLUTION』 は大切な思い出の曲の一つです。
そして、もう1曲・・・というか1トラック、 これぞ「AsR」というもの がCDに収められている。それは、CDを買ってくれた人に向けたメッセージ。 ささやかな、本当にささやかな手作り感覚の 「目覚まし用おはようメッセージ」 と 「留守電用の留守番メッセージ」 。 友達に話しかけるような自然体のメッセージこそが「AsR」そのもの と言ってもいいのではないか。