Review No.V-005
こころが元気になる31のヒント+
小森眞奈美 著
(主婦の友社)
この本は1999年7月に株式会社新声社から刊行された
「こころが元気になる31のヒント」に新しい原稿、イラストを加えて制作したものです。
レビュープラス
(by G.Amino)
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レビュー文中では、著者である
「小森眞奈美」
さんのことを
親しみを込めて「マミ姉」と表記します。
大切な人に贈りたくなる「元気のたね」
ISBN4-07-228186-7
定価:本体 1,200円+税
言葉って、こんなに力があるものなのか!
この言葉が浮かんだのは、実はまだ本文を読む前のこと。
言葉って、こんなに力があるものなのか!
目次に並んだキーワード、それを一目見ただけで、心の奥で眠っていた何かが鼓動を始めたようです。それがまだ何かはわからないけれども・・・
難しく書く必要などない、ただ語り掛けるのみ
長々と説明する必要はない。難しい言葉を使う必要もない。何を感じるか、何を読み取るかはその人しだい・・・こんな本なら、誰にでも書けそうですね。でも、
本当はすごく難しいこと
なんです。その証拠にこのレビュー文、「簡潔に書こう、平易な文章にしよう」としているにもかかわらず、どこか説明的で飾りたてた文章になっています。感情の高まりが抑え切れずに言葉になっている・・・それはいいのですが、すべてを伝えようとする気持ちが強すぎて、文章が難解になってしまっているのです。これでは、なかなか伝わっていかないですよね。簡単に書くのは本当に難しいです。
この本は全編を通じて、
口語体の極めて平易な文章で書かれています
。
「目の前の人に語り掛けるように」
、これがマミ姉の信条です。内容はちょっと心に痛いところもあります。それを易しく優しく語り掛けるように・・・
「ほら、痛くないでしょ」
・・・ん、何か聞こえましたか?
「こころのお医者さん」
を目指しているマミ姉ですが、僕に言わせればすでに名医中の名医です。精神的なストレスが支配する現代社会において、マミ姉のような「こころのお医者さん」は貴重な存在です。
どこにでもある「こころ元気のヒント」
人生をどう生きるべきか考えろ、1日10分瞑想しろ・・・などといったたぐいの「特別な事」は一切出てきません。
普段のちょっとした心掛け、それだけで人は幸せになれる
。まるで魔法のようですが、マミ姉がこれまで生きてきた経験の中から抽出した「こころ元気のヒント」ですからね。試してみて損はないでしょう。でも、いちばん大事なのは自分で見つけること。
与えられたヒントにただ従うのではなく、そこから
自分だけのオリジナルの「こころ元気のヒント」
を見つけること。
それができたとき、著者であるマミ姉の「おめでとう!」の心の声が聞こえることでしょう。
マミ姉は普通の人
(1999/07/18 「こころ元気サイン会 in 大阪」にて)
12時30分の少し前、マミ姉が親しい友達に向けるときのような笑顔で登場。小柄なごく普通の女の子・・・どこに、これほどまでにさまざまなことにチャレンジするだけのパワーが秘められているのでしょうか?また、それだけの活力を持ちながら、どうしてリスナーと同じ高さの目線を保っていられるのでしょうか?すべて、
リスナーとともに今まで歩いてきたし、これからも歩いて行こうという気持ちの成せる業
なのでしょうね。それだからこそ、ファンを圧倒するようなオーラを発することなく、また見えない壁を作ることなく、リスナーと友達付き合いできる雰囲気を保っていられるのです。ですから・・・
私はサインをもらうときに、初対面であるにもかかわらず、気軽に声をかけることができました。
マミ姉がいろいろなことに挑戦し、そのたびに応援の輪が広がり、成功をおさめることができたのは、リスナーと同じ目線で物事を考え続けてきた結果。
「普通の人にしかできない事もある」
・・・また一つ、マミ姉は私たちに元気をくれました。
執筆者ひとりごと
実は、動いている
(映像も含めて)
マミ姉を見たのは、このときが初めてだったんです。最初は「感動」の一言でしたが、それが「親しみ」へと変わるのにほとんど時間はかかりませんでした。運良く最前列に並ぶことができ、サインをしながら目の前のファンと友達のように話すマミ姉を見ると、緊張感はどこかへ吹っ飛んでしまいました。あらためて
「魔法の声」
を実感した瞬間です。
思いがけずAsRの新曲も聴くことができて、本当に幸せなひとときでした。これって、ファンサービスのためというよりは、聴いてほしかったから歌ったんですよね、マミ姉。
誰だってね・・・
(レビューあとがき)
マミ姉のラジオ番組を聞いている人はわかると思うけれど、彼女だって弱い一面を持っています。
こんなにも涙もろい人を僕は見たことがありません。
そう、人はみんな弱いのです。問題は泣いたあと。誰かに頼ってもいい、助けてもらってもいい、立ち直ることができたなら・・・。
マミ姉を「強い人」と感じる人は、どんなに泣いても落ち込んでも決してあきらめない、ひたむきな姿を見てそう思うのでしょうね。
「支えるのはみんな、乗り越えるのは自分」
・・・・・・ん、あれ?こんなキーワード、この本にあったっけ?もしかして、オリジナルの「こころ元気のヒント」かな?
ほら、みんなにもきっと
「こころが元気になる32番目のヒント」
が見つかるよ。
レビュープラス
マミ姉の、そしてみんなの切なる願いが、平成大不況の真っ只中にある出版社をも揺り動かし、改訂新版として復刊を果たした
『こころが元気になる31のヒント+
(プラス)
』
(以下、
『ここげん31+』
と略記)
。本書の
「あとがきのあとがき」
でマミ姉も書いているように、
「出版の喜びとどん底を同時に味わったこの本は、なんだか時代の象徴」
という気がします。
新声社の倒産にともない、わずか2ヵ月で廃刊に追い込まれてしまった初版本・・・普通なら二度と書店に並ぶことはないでしょう。しかし、この
桜の花の季節に『ここげん31+』として見事に咲きました。
マミ姉も事あるごとに言っていますが、
人はみんな一人で生きているんじゃない
んですね。『ここげん31+』も改訂新版を引き受けてくれた出版社があったからこそ復刊できたんですし、マミ姉も応援する多くのリスナーがいるからこそマミ姉でいられるんです。
さて、『ここげん31+』が「プラス」になるために書き下ろされた
追加のお話は、マミ姉の子供のころのお話
です。今のマミ姉からは想像もできませんが、
長期にわたって病と戦う日々
があったのです。そのときマミ姉が何を考え、何をきっかけに病を克服したか?それは『ここげん31+』の32番目の章に書いてあります。
「奇跡は待つものではなく、つかむもの」
。
何事においても、最後まであきらめないで頑張ってみよう!
その向こうに大逆転が待ってるかもしれません。
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