Review No.A-016

コードギアス

反逆のルルーシュ R2

(C)SUNRISE/PROJECT GEASS・MBS
Character Design (C)2006-2008 CLAMP
毎日放送 毎週日曜日17:00 放映終了(2008/4〜2008/9)

 オープニングが普通のアニメ作品のような雰囲気になった 『コードギアス 反逆のルルーシュ R2 。ルルーシュが帝国の監視化に置かれた状況でのスタートということで、なかなか窮屈な設定の滑り出しとなりました。それでも、監視の網の目をかいくぐって、戦略の天才「ゼロ」として黒の騎士団を指揮するあたり、常人の私には到底理解の及ばないところです。


 深夜アニメ特有の 過激な暴力シーン の描写は今後どうなるのかわかりませんが、 今のところは抑え気味 のように思います。放送が夕方の時間帯なので、前シリーズと同じレベル (ユフィがルルーシュの誤ったギアス発動によって暴走するシーンなど) というわけにはいかないと思いますが、完全に封印したのでは、『コードギアス』ではなくなってしまうような気がしますし・・・
 また、新シリーズになって 「ギアス」の力を持つ主要人物が複数出てきた のも新しい点ですね。来たるべきクライマックスでは、派手なギアス対決が待っているのでしょうか?それとも、誰かが自らのギアスで自滅するといったバッドな展開?いずれにしても、この作品の最大の謎は、 「ギアスとはいったい何なのか?」 ということですから、C.C. (シーツー) 他の 「ギアスを与えし者」 の正体 と合わせて、明らかにされない限り完結はありえないでしょうね。
 全体的に見て、前作と比べて 「普通のアニメに一歩近づいた」 ような気がします。あまり普通になりすぎないように期待したいところですが、誰の目に触れてもおかしくない時間帯の放映でもあるので、 世間の批判を浴びない程度に『コードギアス』らしさを維持してもらいたい ものです。

(2008/06/29)


世界を壊し、世界を創る・・・

 いやぁ・・・久々に 予想をはるかに超える驚きの結末 でした。そうか・・・終盤のルルーシュの過度な独裁ぶりは、こういうことだったのか!
世界を覆うすべての憎しみを、自らの命と道連れに葬り去るための大芝居 。それを知っていたのは、敵味方に分かれて戦っていた幼馴染のスザクだけとは・・・最終的には、カレンと妹のナナリーも気づくのですが、すべてはルルーシュの計画が完成した後。そして・・・世界征服におびえる代わりに、大小さまざまな問題が山積する現在と同じような、人々の暮らしが帰ってきました。
  本当は、今のこの世界は 「幸せ」 なのかもしれませんね。

(2008/10/11)


前作 『コードギアス 反逆のルルーシュ

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