1月 | 寒雷や 写経の筆の 止まりがち |
井戸深く つるべに絡む 寒の音 | |
霧深し ぬっと現る 修行僧 | |
午前五時 霧かき分けて 始発バス | |
2月 | 鬼やらい まずは追い出せ 胸の鬼 |
訪う人も 色も無き日よ 軒つらら | |
初午の 出店わらべの 歩を止める | |
脱走犬 捕獲たやすき 雪の朝 | |
3月 | 明け空に 見しは幻 春の雪 |
九十九折 道の先には 斑雪村 | |
気まぐれな 日差しに応え 梅一輪 | |
春耕と 呼ぶも六尺 貸農園 (※六尺=1m80cm) |
2008年は身辺が騒がしく、俳句作りも3月までに終わってしまいました。