ルアーを、遠くへ飛ばせば、飛ばすほど、魚が釣れるわけでは、ありませんが、探る面積が広がることは、確かです。
遠くへ飛ばせないということは、釣れる可能性を、小さくしています。
「飛ばさない」と、「飛ばせない」は、一文字違いだけど、その差は大きいです。
ここでは、体力、熟練度にかかわらず、誰にでも、あてはまる、極めて、当たり前のことについて、考えてみます。
- ロッド長:
初等物理学によれば、同じ角速度(度/秒)で、振り切れれば、ロッドの回転半径が大きければ大きいほど、 ルアーの初速度は、大きくなり、遠くへ、飛ばすことができることは、容易に推定できます。
しかし、
- ロッドの振り切り速度が、大きくなると、ロッドの弾性のため、ティップ部の速度が、これに追いつかなくなり、ラインのリリース・タイミングが、ずれやすくなります。その結果、ラインの繰り出し方向が、ずれたり、ラインがスムースに繰り出されなかったりして、却って飛距離が伸びなくなることも、考えられます。柔らかいロッドの場合、軽く振った方が、飛距離が伸びやすいのは、この理屈によるものと考えられます。従って、竿の振り切り速度には、上限があることが分かり、同じ速度が出るなら、短くていい場合もあります。
- 長いロッドの場合、ルアーの繰り出し高さが、高いため、滞空時間が長くなりますので、遠くに飛ばせますが、数10cm程度の違いでは、量的には、さほどメリットないとも考えられます。
こう考えると、長いロッドは、必ずしも、有利とは、言えないように、思えます。飛距離とは関係ありませんが、(港湾部での、シーバッシングに限定すると、)長いロッドには、不利な面が、結構あります。- ロッドが長くなればなるほど、キャストの精度は下がります。構造物や係留船の陰を狙うとき等のように、キャスト精度の必要な場合は、これがネックになり、
ポイントを外しやすくなります。これも、初等物理学(とまで行かなくても、数学か?)で簡単に説明できます。手元のS度のズレが、ロッド先端でのズレは、7ftのロッドの場合と、9ftのロッドの場合で比較すれば、9ftの場合は、7ftの9/7=1.3倍になります(厳密には、グリップから、竿尻までの長さを引いて考える必要ありますが...)。実際には、竿の曲がりが加わりますので、同じ柔らかさのロッドの場合、穂先のブレは、もっと大きくなる可能性もあります。
- 短いロッドは、扱い易く、移動やラインのメンテが容易になることもありますが、体力消耗が少なくて済みますので、有り難さを感じます。
- ロッドの振り切り速度が、大きくなると、ロッドの弾性のため、ティップ部の速度が、これに追いつかなくなり、ラインのリリース・タイミングが、ずれやすくなります。その結果、ラインの繰り出し方向が、ずれたり、ラインがスムースに繰り出されなかったりして、却って飛距離が伸びなくなることも、考えられます。柔らかいロッドの場合、軽く振った方が、飛距離が伸びやすいのは、この理屈によるものと考えられます。従って、竿の振り切り速度には、上限があることが分かり、同じ速度が出るなら、短くていい場合もあります。
- ルアー重さ:
- もちろん、重い方が、有利です。これは、初等...もう、いいですよね(^^;)
ただ、ロッドの指定ルアー・ウェイトを越えないようにしましょう。越えると、ロッドが折れることがあります。(経験済みです) - 同じ重さのルアーを前提とすれば、空気抵抗の少ないルアーが、有利ですよね。 もちろん、リップの付かない、ジグ系、バイブ系、リップレス系ミノーが有力候補になります。
- もちろん、重い方が、有利です。これは、初等...もう、いいですよね(^^;)
- ライン径:
もちろん、細い方が、有利ですよね。しかし、理屈は分かってても、それほど、量的に効くとは、思ってないアングラーも多いのでは...と思います。私も、そーでしたから...(^^;)
しかし、先日、2号(10ボンド相当)と、1.7号(8ボンド相当)を、続けて使ってみたところ、実感距離の差は大きいものでした。海上で、測長できなかったので、正確には、わかりませんが、10m程度違うと感じました。
風速にもよるでしょうが、これだけの差があるのなら、いわゆるバランス・タックルに、まじめに取り組んで、ラインを、細く追いこむのも、悪くないな...と、思いました。 - その他:
- 足場は、海面から、高い方が、ルアーの滞空時間が長くなりますので、有利です。
甚だしく高いと、リトリーブや取り込みが、困難になりますので、限界はあります...が(^^; - ルアーのキャスト方向は、よく解説書に、あるように、10時〜14時方向にキャストするのが、いいようですね。キャスト直後は、ロッドを、ラインの飛んで行く方向に一致させるように、してみましょう。ラインの出て行く抵抗が、フッと、小さくなるところがあるはずです。そこが、ガイドとの摩擦抵抗が最小の角度です。
- 足場は、海面から、高い方が、ルアーの滞空時間が長くなりますので、有利です。