オルトさんの Has His Say

サステイナビリティというのがわかりにくいという読者からの指摘に答えて、
このコーナーでは日々のニュースをサステイナビリティの視点からコメントしていきたいと思います。


第9回 イラクへの戦争

今回ハッキリしてきたことは、ブッシュ政権のイラクへの戦争の目的は石油の主導権獲得です。
日本からの「用心棒代」(1兆円)をあてにして、「公共事業」(軍需産業や戦後復興の
恩恵を受ける産業の利益の為)を行なうことで経済の落ち込みを最小限に抑えることで、
大統領再選を確実なものにする為にネオ・コンサーバティズム(ネオコン)の「思想」を
利用したということです。

さらに、「大量破壊兵器を隠している」という苦しい戦争言い訳さえ、今、あやふやに
しようとしています。こういった、バカバカしい米国の振る舞いを非難するのは容易いし、
また日本政府の盲目追従外交を非難するのも容易いことです。

ではどうすればよいか?フランスやドイツのようにフセインに武器や化学兵器の設備を
売っておきながら、ある時は平和外交を唱え、戦争が終わりかけると石油争奪戦に
参加するような「国際常識外交」を日本は見習うべきではありません。

これからは、外国から尊敬される、欧米と異なる裏表の違いが少ない外交をすることで
日本を敵の標的になりにくい国にすることができます。具体的には、現在の日米軍事同盟
からアジア地域の軍事同盟に徐々に変えると同時に地球環境外交(環境問題をODAの
最優先課題とする。)を強力に推し進める事です。
(4/20/2003)

オルトさん