オルトさんの Has His Say

サステイナビリティというのがわかりにくいという読者からの指摘に答えて、
このコーナーでは日々のニュースをサステイナビリティの視点からコメントしていきたいと思います。


第11回 自立するとは?

第二次大戦後の右肩上がりの経済下での「自立する」の意味は、
個人レベルでは、会社に勤め家族をもって暮らすことでよかったし、
法人レベルでは、とにかく利益さえ上げればよかったし、地方政府レベル
では、国の言う事さえきいてやっていればよかったわけであとの
様々な問題を国に丸投げしてきました。

その結果官僚は着々と自分達は悠悠自適の生活が出来るシステムを
作り上げる一方、2002年度で国と地方合わせて700兆円という途方もない
金額の借金を積み上げました。

これほどの借金を抱えながら、又これまでのような右肩上がりの経済成長が
望めない日本においては、嫌がおおでも「自立する」の意味を問い直す
必要がでてきました。

すなわち、個人レベルでは、出来れば自分で仕事を作り、地域活動に
参加する姿勢が求められ、又法人レベルでは、利益を上げるだけでなく
いかに地域に貢献しているかの説明責任が求められ、地方政府レベルでは、
独自の政策作成能力や財源及びエネルギー源確保能力が求められます。

こうすることで、国の役割を大幅に縮小でき、借金返済のめどがたちます。
即ち、自分達の住んでいる地域の必需品(エネルギーを含む)の自己調達能力を
高め、地域の問題は自分達で解決する姿勢が求められます。
(6/1/2003)

オルトさん