今年の夏期休暇は、8/10(土)〜8/18(日)の9日間。で、その前日の日に、 その知人宅の静岡県清水市まで新幹線で行ったのであった。 で、その翌早朝、北海道へ向けて出発した。北海道には、フェリーで青森から 函館へ入る予定。なんだかんだで、青森に着いたのは、夜8時頃。遠い。 その青森でとった夕食が赤いとうがらしである。
函館に入り、真っ黒な闇夜を北上。長万部をすぎたあたり、時刻にして4時程度で その日は、休息(車内泊)。船を下りたとき、既に日をまたいでしまっているのに、 なぜまたここまで走ったのかは、わからない。まだ見ぬ大地への押さえることの 出来ない欲望か、はたまた止まると死んでしまう体質からか・・・
朝、といっても8時程度だったと思う。まわりは・・・まあ、牧場があり、何も無い というか。私はそこで、泥川に足をはめてしまい、結構ブルーな北海道第1日目の朝で あった。
チキウ岬。霧のため視界。
苫小牧を経て、日高本線を片手に見ながら南下、その後日高山脈に入っていく。
どうも海沿いの場所は、霧で景色は見えない様だが、少し陸に入った平地では、
霧はなかった。結局、この天気は、この旅行の後半まで続く。
その日の昼食は、日高山脈の途中にある町で、とうきびを一つ食べただけになった。
なぜかというと、大体私は旅に出るとそれほど物を食べなくてもいいというか、
普段からそれほど物を食べなくても生きて行けるというか、そういう体質なため、
ずるずるとそうなってしまった。
あれよあれよという間に、十勝平野。ちょっと時間があるというので、池田町まで 足を伸ばして、ワイン城の見学。ここでは、幻のワイン「町民還元用ワイン」を購入。 味は悪いが、値段は安いと、ワイン城の兄ちゃんも太鼓判だ。
その日の宿泊は、この旅行では最初で最後の普通の宿、芽室町立新嵐山荘。
当日電話で問い合わせて、あいていたのだ。
ここが安い。1泊2食で6500円程度。料理だって普通だし(謎のニンニクの味のする
ネギなんかも出たし、特産らしい)、新しいしきれいだし。やっぱり、宿は公営か?
翌朝、豊頃町にあるハルニレの木というところに行く。なんでもこの木は、 初代この木なんの木だそうだ。この木は、河原の遠いところに「ぽつん」と 生えているため、道路からはえっちらおっちらと歩かなければいけなかった。
そうこうしているうちに、釧路湿原。ここも微妙に霧がかかっていたが、 なんとか見ることができたといった感じ。地図上で見るだけでは、 あのあたり一帯が湿地帯なのであるが、実際もそうなのである。 北海道はひろい。
今回の昼食は、厚岸でのカキ丼。が、夏場はカキの採取は禁止だそうで、 今食っているのが、いつのカキなのか結構謎であった。余談になるが、 私はこのとき、初めてカキというものを食べたのである。どうも見た目が グロくて今まで敬遠していたのだが、食べてみたところただの貝であることが 判明した。
霧多布岬。霧のため視界0。なんともはや。本当に何も見えなかった。
この後、海沿いの道を東へ進む。と、いきなり「ムツゴロウ王国入り口」の 看板が。そうか、浜中にあるとは聞いていたが、こんなところにあったのか。 というわけで、ほんの少しだけ見てみることにした。といっても、遠くから 見る分には、普通の牧場と変わり無かった。別に人もいなかったし。
納沙布岬。霧のため視界0。霧多布よりは多少ましだったが、何も見えなかった。 おまけに寒い。
その後北上。夕食は、標津にある町で一番新しいラーメン屋。
で、どうしても温泉に入りたいと言うので、近場に良いところはないかと
探していると、温泉旅館が廃虚になった露天風呂があるという。
なんだそりゃ
その温泉の名前は川北温泉。地図には載っているかもしれないが、
きっとそこへ行く道は載っていないだろう。
「熊出没注意」という看板があり、霧も出ている。その中、林道以下の道を
かなりの時間進む。真っ暗闇の谷底に、その温泉はあった。
それまでの真っ暗闇の道とはうらはらに、人がいた。どうやら、近所に住む人が
きているらしい。
人里離れた山奥なのに、一応電気がある、と思ったら車のバッテリーを
繋いで露天風呂をてらしていた。そんな装置まであるのか?
風呂自体は、旅館の風呂場だけを切り出して屋根を取っただけなのだが、
いつ熊が現れてもおかしくない状況になっているというのが、とても新鮮だった。
その後、地図で見るだけではそこがいったいどうなっているのか
全く想像できない場所・野付半島に行く。その時は既に夜になっており、
周りは真っ暗であった。どうもあの半島自体には、人は住んでいないようで、
先端に旅行客用の小屋があるだけであった。おまけに電灯すらない。
あの胴体の細い部分を先端に向かって進んでいくと、ある部分でスピード違反検知用
レーダーが反応した。誰も住んでいないのに。電気も無いのに。近くにはロシア領。
その日は、なんにもない野付半島で一夜を過ごした。
朝、起きるとそこは本当になんにもなかった。
そこは、海流のさじ加減でできた砂州の上。侵食で今まで生えていた木が海水に触れて
立ち枯れている。と、いう訳で、朝はその侵食の先まで歩いていった。
砂州の端から端まで歩いて、その日は知床半島へ向かった。 知床半島へ向かう途中、クラッシュしたライダーの残骸が道に散らばっていたりし、 北海道の恐ろしさをまざまざとみた気がした。
知床半島の羅臼を北に向かい、謎の光苔なんかを過ぎて、行き止まりにある謎の ラーメン屋で昼食をとった。熊ラーメン。熊のチャーシューが入ったラーメンであった。 初めて食った熊は、えらく臭みのある味だった。もう、いい、食べない。 この店には、白人女性のアルバイターがいた。・・・何も言うまい。
その後、知床峠ではやはり霧。何にも見えない。宇登呂から北に向かい、カムイワッカの滝を 目指した。温泉の滝だそうだ。秘湯なんていう触れ込みであったが、人がいっぱいいて どの辺が秘湯なのかわからなかった。
その後、屈斜路湖・硫黄山・摩周湖とまわる。硫黄山では町長の不正を書いた看板が たくさん建てられていて、観光地に変な空気を醸し出していた。摩周湖は、霧で視界0。
阿寒湖に向かう。ほたてラーメンを食った後、町立の温泉銭湯に入り、直ぐに出発。 サロマ湖に向かう。このあたりの観光地には、殆ど休憩程度にしか立ち寄らなかった。 立ち止まると死ぬらしい。
その日は、サロマ湖畔で寝る。この日は、平地では日差しが強く、日焼けがひどかった。
そのため、寝るときになって熱を発し、非常に寝苦しかった。ついつい寝ている車の
ドアを開けて寝てしまい、車内を虫地獄にしてしまった。
北海道の星空は、本州のそれとは全く異なっていた。目の悪い私にも天の川がはっきりと見えた。
翌朝、サロマ湖の海水の出入り口まで行って、その先まで延々歩いた。 湖口では、潮の加減で、ものすごい水の流れであった。あの流れだと、たぶん 普通の船でも進めないのではないだろうか。おそるべしサロマ湖。
旧中湧別駅は、道の駅にかわっていた。ここで、ほんの少し休憩後、ホクレンで給油した際に 謎の黄色い三角旗を手に入れる。夏の北海道を旅していると、ライダーやチャリダーは、 殆どこの三角旗をたてている。色は3種類程度あるらしく、同じ色の旗を立てている人も 多かった。どうやらこの旗は、ホクレンで給油をするともらえるらしい。じゃあ、チャリダーは どうしてもっているんだろう。
湧別から北上し、ウソタンナイの砂金採掘場に行く。でも結局何もしない。 浜頓別でホタテカレーを食べる。
そこから北上し、宗谷岬へ。そこには、犬に服を着せたおやじが、募金箱を持って立っていた。
その後、稚内市内へ。さすがにもうそろそろ普通の宿に泊まりたいので、いろいろと 宿を当たってみたが、お盆ということでどこもあいていなかった。あいていないだけなら ともかく、電話をしたら「ふふん、今ごろぉ?」って感じで応対されるのが辛かった。
結局、美深辺りで野菜炒め定食を食った後、三日月湖にある温泉に入り、そこにある道の駅で 宿泊する。3日連続車内泊で、さすがに疲れがたまる。
ところで、ライダーやチャリダー同士は、すれ違う時等に軽いあいさつを交わす。 どうもそれは、三角旗にある様だ。車でも三角旗を振ると、ライダーがすれ違いざまに 挨拶をしてくれる。
翌日は、当麻にある鍾乳洞に行く。ここでは、謎の真っ黒い西瓜「伝助(?)西瓜」と 遭遇する。非常に面白いが、値段が高くて手が出せない。
その後、層雲狭を通って大雪山に登る。寒い。上の方には、人間に異様に慣れたシマリスが たくさんいた。いかんなぁ。
その夜は久しぶりにちゃんとした宿に泊まることになった。ちゃんとした宿といっても いわゆる徒歩宿と言われるもので、いろんな人がごっちゃに泊まるタイプのもので、 ユースホステルよりも融通はきかないかもしれない。 なぜかこの宿で、呑めない私が酒を呑むはめになってしまい、これ以後の旅行を 二日酔い状態で過ごすことになる。
翌日は、札幌。これ以後は、なぜかあちらこちらで酒を呑むはめになり、 くらくらの状態で、それほど印象に残っていない。
夜、函館に向け出発し、朝前に到着する。私は、この間ほとんど寝ていたので、 あまり記憶に残っていない。昼前に青森を出発し、夕方に帰省ラッシュに捕まる。 東北道を避け常磐道から都心へ入り、出発地点の静岡県清水市についたのは、 どちらかというと、朝方であった。
今回の旅行は良い経験になった。北海道自身が道路を基本として発展してきているという 現実を見ることが出来たし、思っていた程田舎でもなかったということを知ることが出来た。 しかし、私が思い描いている北海道のものとはかなり異なり、多少残念な思いもある。 住んでいる人にとっては、ただの余計なお世話というか、迷惑な話であるのだが、 私としては、もっと秘境なイメージ、外国にいるようなイメージを持っていて欲しいと感じる。 少なくとも私は、北海道に食い物や酒等を求めているわけではないし・・・。 残念ながら、私の思っている北海道は、既にこの世には存在しないらしい。 これからは、この新しい北海道の魅力を感じたいものである。