最後まで言わせろ!
ストーリーについて。

(私の希望ですが、ここは最後までプレイした人に読んでもらいたいページです)


グランディアエクストリームのストーリーテーマについて、です。
グランディア(1)は「冒険」
グランディアUは「人の欲」
じゃあ、エクストリームは?


Theme of Xtreme (オープニングテーマ)
グランディアエクストリームのテーマは「友情」だそうですよ。
サントラに書かれてました。
他人事のように書いてますね。(笑)
でもこのページを見るほとんどの人にとっては他人事っぽいです。
「へぇ〜友情だったの?」って感じですか?
(「そうなのよ」と直書きするのがイヤなアマノジャクな私…)



戦いの向こうにあるのは平和なのか?
PS2パッケージの裏には「その先にあるのは 平和か」
TVCMでは「光の先にあるのは平和なのか?」

エヴァンは最初は拉致られて無理矢理、次第に自分の意思で戦います。
チームの不和も、とりあえず仕事ができる程度まではなんとかします。
クロイツとは最初っから不仲で、さんざんやりあって、結局最後まで不仲です。
彼のキャラクターは、
「自分と他人は違う」ということを体現し、「違ってもいい」と主張しています。
それこそが「人」であって、「だからこそ、悪いことも良いこともある」のです。

海外でエクストリームが発売されましたが、どんなふうに受け入れられるのでしょうか?
戦争やテロ…いつまでも終わらない殺し合い。
その果てにあるのは本当に平和なのですか?


真の平和
クァン・リーは人々に平和を与えようとしました。
それは、何もかもの心を一つにして、争う心を消すというものでした。
「真の平和」ってのは、そういうもんなのでしょうか?
エヴァンは逆らいます。
「自分を無くしちまったら!わがままと思い込みが無かったら、それは人じゃないんだよ!
相手がいなくなったら、おれは…笑うことも、しゃべることも、いさかうこともできはしないんだ!」
争いを無くすことが平和だと信じているクァン・リーに、その思いが理解できるはずもなく、
エヴァンはクァン・リーに戦いを挑みます。

そして、クァン・リーは負けて、消えてゆきます。
「キミとボク、いったいどちらが正しいんだろう…きっと勝ったキミの方が正しいんだろうね…」
「違う!」
(すごく嬉しい否定。エクストリーム唯一の泣きポイントでしょうか?)
勝ったから正しいだとか、負けたから間違ってるとか、そんなのじゃなくて。
クァン・リーの考え方も個性の一つで、エヴァンは受け入れるつもりだった。
結局、クァン・リーは受け入れられることを拒んで、消えてしまった。
後に残される鳴らない音のカケラ。


混沌の回廊
「クァン・リーの鳴らない音のカケラを鳴らしたい。失われた心の一部をみつけたい」
エヴァンの個人的な冒険に、みんなが協力してくれます。

まだまだチームは不仲なままで…
地下100階へ続くダンジョンに挑みます。
・・・
詳しい事は省きます。みんながプレイして確かめてください。


なんだかんだあって。
最後はクァン・リーの心のカケラがみつかって。
仲間たちと笑顔で別れて。

以前に、
「エクストリームには泣きが無い」
と書いたのですが、一部訂正します。
「エクストリームには泣きが必要ない」
別れは少し寂しいですが、彼らは必ず再会するでしょう。
いつだってまた会える。そんな別れに泣きはいらない。


Rein・car・nation (エンディングテーマ)
音楽でたとえると、エクストリームのストーリーは…。
最初は耳障りな不協和音が、心地よいハーモニーへと変化してゆくこと。

“友達になる”という方法でたくさんの人の心を変えていったのはエヴァンです。
みんながそれぞれ持っている「心の音」を互いに響かせあって、
できあがった「音楽」はいつまでも決して褪せることなく、
仲間たちと別れた後もたくさんの人たちに聴かせることができるでしょう。
それが世界中にひろがってゆけば…。
クァン・リーの本当の心が望んだ「真の平和」とはそういう世界だったと思うのです。


クァン・リーの本当の心が望んだことは、エヴァンにもできたこと。
みんなの「心の音」を響かせて、心地よい「音楽」にすること。
きっと、誰にでもできる簡単なこと。

ひとりでは決して得られないもの。
自分がいて、誰かがいて、その間をつなぐもの。

エクストリームは「友情:Friend-Ship」を示すグランディア。




次のページで「言わせろ!」は終わりです。
私らしぃ〜く書いた文ですが、よかったら読んでやってください。