この話には強引に別ゲームのキャラが出ています。
「スペースチャンネル5」のうららが…。
  ↑ ビジュアル的に彼女を一度くらいは見てやってください。(笑)














Ulala's Swingin' Report Show・G-X !!!



「やべっ!寝過ごした!?」
 エヴァンが慌てて飛び起きて、部屋を出る…が、やけにあたりが静か。
 宿舎を出ると、食堂の前に見慣れない女の子。エヴァンを見るなりいきなり指をさす。
「ああっ!踊らされていない人を発見しました!」
「はぁ?」
「おはよーございますー、エヴァンさん」
 その隣にいつも通りの笑顔のウェンディちゃん。
「あ、ああ。おはよう。あの、…この人は?」
「うららですぅ!」
「首都のホーソーキョク新人レポーターなんですよ!」
「今日はこのロッカからチューケイなんですが、ディレクターのDJヒューズとはぐれちゃって、困ってるんです。せっかくのスクープなのに!」
 なんだかよく解らないエヴァンは、別のギモンを思い出して、ウェンディに話しかけてみたりして。
「…ところで、みんなはどこに行ったのか知らない?」
「みなさん、捕まってしまいましたぁ!」
「捕まったぁ?誰に!?」
 レポーター、うららがポーズをキメる。
「ダンシング・クァン・リーです!」
「は!?」
「アヤシイ気配がギュンギュンします!スクープは独占してこそ意味がありますが、もう時間がありません!エヴァンさん、DJの代役をお願いします!」
「はぁ!?な、何を…」
「行きますよっ!場所は星辰の門です!」
 そのままうららに手を引っ張られていくエヴァン。
「行ってらっしゃ〜い!お食事用意して待ってますねー!」

「こんなトコロで何があるってんだよ?」
 めちゃくちゃ戸惑ってるエヴァンをよそに、レポーターうららはポケットからなにやらボールのようなものを取り出して、勢いよく正面方向に投げる。
「ミニ衛星カメラ、どーんっ!」
♪じゃっじゃっじゃーんっ!!
 いきなりテーマ曲とおぼしき音楽があたりに鳴り響く。
 そして、うららはピカピカブルーのマイクをギュっと握り締めて、
「ボンジュール、皆様!今日は番組を変更して、このロッカで発生しているオドリデンパの発生源へのリポートを敢行します!サポートDJはノーチス軍独立第7部隊のエヴァンさんですっ!よろしく!」
「えええええ!!!おれ、何をすればいいんだよ!」
「デンパを消すための攻撃ビームと、捕まった人を解放する救出ビームを持っていますから、それを打ち出すタイミングを指示してください!DJ風に!」
「DJ風ってなんだよー!?」
「迷っているヒマはありませんっ!とうっ!」
「と、とうっ!?」
 うららはホントに勢いよく星辰の門の穴の中へ飛び込み、エヴァンもつられて飛び込んでしまった…。


♪じゃっじゃーんっずんずんじゃーっずんずんじゃーっ
 星辰の回廊の音楽にノッて、うららが華麗なダンスを披露しながら歩む。
「さすがは古代遺跡の生み出したダンジョン!どんな敵が待ち構えているのでしょうか!?」
「…なんだか変なデンパを感じるぞ!」
「ああっ!あれはっ!踊らされてるディーネ少尉とカーマイン曹長、ブランドル軍曹を発見しました!」
 二人の先に、リズムにノッて激しく踊るノーチス軍の三人。
 カーマインが「チョット!これどーゆーことよー!」とかなんとか怒ってる。
「どーすればいいんだよ、うらら!?」
「とりあえず、踊ってキューシュツしてみたいと思います!彼らの動きをトレースしますので、指示してくださいねっ!DJ風に!」
「意味わかんねー!!」
 叫ぶエヴァンをよそに、リズムにノッて、勝手に対決が始まる!!

三人 「上」「上」「下」「下」「攻撃」「攻撃」「攻撃」!!
うらら「Up」「Up」「Down」「Down」「Chu」「Chu」「Chu」!!
三人 「右」「左」「上」!「救出」「救出」「救出」!!
うらら「Right」「Left」「Up」!「Hei」「Hei」「Hei」!!

 救出ビームで3人にかかったオドリデンパが解け、うららの後ろに転送される。
♪ちゃちゃちゃちゃーちゃっちゃっちゃー
 勝利のダンスを舞ううらら。
「上手いですエヴァンさーん!グレイトって感じですぅ!」
「こ、こんな感じでいいのか!?」
「オーケー!次の場所へ行きますっ!皆さんも踊って付いてきてくださいね!」
「ええ!?」
 容赦なく巻き込まれるノーチス軍の三人…。


♪ずんずんずんずんじゃっじゃぁぁぁん
 現在5人が靴音を響かせながら星辰の回廊を進む。
「どんどん暗くなってきました…20メートル先にアルカダ反応です!」
「注意しろ!手ごわそうな感じがする…」
「わかりましたっ!ああっいました!ジェイドとティトがコサックダンスです!」
「なんだとー!負けるなうらら!!」
「踊りますっ!」

二人 「右」!「右」!「左」!「左」!「上」「上」「上」!!
うらら「Right」!「Right」!「Left」!「Left」!「Up」「Up」「Up」!!
二人 「右」「左」「上」「攻撃」「左」「右」「下」「攻撃」「下」「攻撃」「攻撃」!!
うらら「Right」「Left」「Up」「Chu」「Left」「Right」「Down」「Chu」「Down」「Chu」「Chu」!!
二人 「右」「左」!「救出・救出」!!
うらら「Right」「Left」!「Hei・Hei」!!

 踊りながら繰り出されるジェイドの鉄拳やティトのナイフを、踊りながらかわすうらら。
 ラストに見事救出ビームを命中させて、ジェイドとティトが一行の後ろに転送される。
♪ちゃらーーーーーちゃららららーーー
 またまた勝利の舞いを踊るうらら。
「エヴァン、いったいどーゆーことなの!?ノーチスの人ってぇ!」
「ギモンは後だ、ティト!今はとりあえず踊って先に急ぐぞ!」
「らじゃーです!」
 うららがマイクを握り締めてポーズをキメる!


♪じゃじゃじゃじゃじゃーんじゃじゃじゃじゃーん
 現在7人。靴音を響かせて以下同文。
「たーすーけーてー!エヴァーン!」
「あれは、ミャムの声!?」
 全員が駆け出した通路の先に、いきなり大きな影が出現!
「あれは、ローゼンリッター?花の真ん中にミャムがいるぞ!」
「エヴァンさん、違います!巨大フラワーロックです!」
「くっそう、根元で茎を回してるのはウルクかっ!?」
「なんとか救出してみますっ!」

ウルク「右」「左」「右・左・右」「右右右右左」!!!!
うらら「Right」「Left」「Right・Left・Right」「RiRiRiRiLeft」!!!!
ミャム「上」「攻撃」!「右」「攻撃」!「左」「攻撃・攻撃」!!
うらら「Up」「Chu」!「Right」「Chu」!「Left」「Chu・Chu」!!
二人 「下」!「上」「救出・救出」!!
うらら「Down」!「Up」「Hei・Hei」!!

 いきなりテンポアップしたり変拍子に変わったりする独特なリズム攻撃を、なんとかしのいだうらら。
 グルグルと回転しながらフラワーロックから開放されたウルクとミャムが一行の後ろに転送される。
「ひゃー!目が回ったよー!でもなんだか楽しい気がするんだけど、気のせい!?」
「気のせい…なのかなぁ?ま、いいや!」
 いいのかエヴァン!?


♪ちゃちゃちゃちゃーーちゃっちゃっちゃー
「この奥はエレベーターだ…通信回線が切れるぞ!」
「では一旦コマーシャル入ります!その前に全員で、いきまーす!!」
「「「「「「えっ?」」」」」」
エヴァン「右」「左」「上」!!
全員  「Right」「Left」「Up」!!
うらら 「チャンネルは、そのまま!」





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