唐突ですが、「のだめカンタービレ」が大好きです。

10巻まで友達に借りて読んだのですが(買えよ)、
続きを借りるのが待ちきれなくて11巻からは自分で買ってます。(全部買えよ)

そんな「のだめ」がドラマ化!?ダイジョブデスカ?
(ずっと前の「め組の大吾」は全然ダメだったんだけどー?)
・・・
1話、見てみたら、まあよさ気じゃないですか!

で、さぁ。宮原なんだけど。(また唐突です)

マンガもゲームもドラマも詳しそうな宮原くん。(三谷談)
当然月9観てるよね?よね??
当然原作も読んでるよね??
ごめん、相変わらず自分設定です…!

高校の寮で、宮原に巻き込まれる芦川なお話が許せる人は下スクロール〜〜















 寮の談話室には大きめのテレビが備え付けられてあって、時々「ドラマだ」「バラエティだ」「映画だ」等、チャンネル争いなんかがあるけれど、いつも4・5人がその前に陣取っていたりする。
(個室には備え付けのテレビは無いのだ。持ってきているヤツは多々いるけれど)
 月曜9時、宮原は大概この集団の中にいる。小さなポータブルテレビは持っているのだが、この時間だけは、大勢でテレビを囲むのが習慣なのだと宮原は言う。
 そのために宿題も課題もメシも風呂も全部終わらせてから。当然だが。

 日課にしている校外のランニングから帰って来た美鶴が、たまたま談話室の横を通りかかる。

『ぎゃははははは!!!』

 複数人のけたたましい笑い声が響く。部屋を覗けばその中に宮原もいた。腹を抱えて涙目になって笑ってる。
 画面は、ピアノを弾いてる男が、隣の女に譜面を投げつけたところ。

「あ、芦川が来た!」
「見て行け、笑えるから!」

 手招きする同級生たち、宮原が長椅子を詰めて場所を空けた。
 お節介め。見るなんて言ってないのに。

『何でそこが適当なんだ!』
『…なんとなくぅ』

 また爆笑が巻き上がる。おいてけぼり感は少々。普通に面白い、とは思う。
 キレる天才と、少々脳ミソが足りてないような女。
 うん、それなりに、面白いとは思う。

「今回の月9、期待を上回りましたね、ミヤハラくん」
「コメンテーターのコジマさん、のだめと千秋のピアノに関していかがですか?」
「のだめの指のハネかたが多少気になりますが、まあいいんじゃないですか?」

 ドラマに釘付けの同級生たち。
 演奏シーンになると、私語がピッタリ止んで、俳優たちの演技にココロを沿わせるように没頭している。この集中力が他の方面へ向けばもっと未来は明るいだろうに。
 エンディングのコマ送り動画に宮原が満足げに「ラプソディインブルーだねー。ラフマニノフのピアノ協奏曲もやるのかなぁ」と呟いてる。博識というか、雑学博士というか。美鶴は音楽は学校課題以上のことはあまりやらないので興味が薄い。
 いつの間にこんな知識を吸い込むのやら。

「ラフマニノフ…?エンディングロールにタイトル無かったけど」
「あの怪しいドイツ人のミルヒーと千秋がやるんだよ。原作通りだと」
「…宮原、原作読んでるのか。少女漫画だろう?」

 こっくり頷いた。人差し指を顎にあてる、考える仕草。

「4組の関口が持ってるよ。借りて読んだ」
「…読め、とか言うなよ」
「言わないよ。でも読みたくなったら言ってよね。巻き込む気は十分だから」
「巻き込むって何に?」
「月9仲間!」
「お前、人脈の作り方も使い方も間違ってるよ」

 時折、宮原についていけないと思う。今がその瞬間。




おわる。






どれほど…宮原と芦川が仲良くしてるのが好きか!と思ってください。
ええ、
かわいそうな人は ワ タ シ ですよ!





2006.10.18


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