警察小説など、田中芳樹の「ドラよけお涼シリーズ」くらいしか持ってない&みやべ本を図書館からせっせと借りてきて読んでる程度の私が、超★適当にお送りするパラレルなネタ話です。
なんと、その2です。
許せる人だけどうぞ。











「警視・芦川美鶴」





 救命救急病棟に3台の救急車と1台のパトカーの回転灯が赤い光を撒き散らしてる。
 携帯の通話を終えて、長身の刑事が病院内を奥へと歩く。その先にあるのは喫煙所。深夜にも関わらず、10人近い医師が煙を吐き出している。

「さっき、救急で処置してた医師は…」

 振り返ったのは若い医師だった。研修医かと思うほどの。眠そうにタバコを口から離す。
 警察手帳を提示すると、医師はわざわざメガネを擦ってから覗き込んだ。

「警視庁の芦川警視…。意識不明だった女性の件ですか?」
「あなたの検死報告書で司法解剖になります」
「…ありますよ。見えないけど、脳内出血してます。私が解剖して確認します」
「救急の医師じゃなかったのか」
「足りないからって呼び出されたんです。監察医ですよ」

 芦川が医師の首からぶら下がった名札を読む。その写真と名前を比べてふと思い当たる。

「タバコ、吸います?芦川警視」
「俺は吸わない。宮原さん、学生の頃は吸ってなかっただろ?」
「うん。法医学にいると死臭とホルマリン臭がすごいんで、ついヘビーに」

 タバコの火を消して灰皿にねじ込んで白衣を翻し眠気を飛ばす。
 学生の頃、ということは、宮原が最初に感じた既視感のようなものの正体は。

「法学部主席の芦川美鶴、だよね。同窓生で一番有名な。警視庁に入ってたんだ」
「まだ下っ端だ。これからのし上がる」
「上司がロンメルさんてあだ名だったっけ。知ってるよ、大変そうじゃん」
「俺も知ってるよ、お前の上司。莫教授だったな」
「…なんで知ってるの?」
「医学部で主席のヤツの顔くらい俺も覚えてる」

 芦川の携帯がなった。小声で30秒弱の通話。

「噂のロンメル隊長からだよ。許可が出た。司法解剖、頼む」
「わかりました。被害者の残したもの、最後まで聴き取るよ」




中途半端に終わる。









ロンメルさんは絶対だ!!(何が)

てか、この話が嬉しい人って、います?

2006.12.05


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