ドラゴンボールZスパーキング メテオ

ハード=Wii:PS2
ジャンル:3Dアクション
発売日:2007年10月4日
ーーーーーーーーーー
 二律背反。本策がとてもとてもおもしろいにもかかわらず書道売り上げ以後ほとんど盛り上がらない理由を考察いたしましたところ、左のような結論に至りました。
これ、おもしろいんです。ほんとおもしろいんです。むずかしいだけでおもしろくないわけじゃないんです。わかってあげてください、この子に悪気はないんです。みんなに楽しんで貰いたかっただけなんです。
でもむずかしすぎたらおもしろくなく思えるかもしれないのも厳然たる事実で 、そこが難しくもなやましいところです。まぁこの難しさもネット対戦見越してのチューンなのかなと邪推してみたり、でも簡単は簡単でいいじぇねぇかよと初心者はみんな思っております。
そりゃキャラ強化すれば難易度はかわりますけどさ、だってエボリューションZしゃべらないんだもん!
・・・でも、このソフトはおもしろいんです。
ーーーーーーーーーー
 ドラゴンボールZスパーキングシリーズも3作目。2作目のNEOからはWiiとのマルチプラットフォーム転回が頼もしい3Dアクションゲームです。
 本シリーズは、ドラゴンボールなアクションを繰り広げられるようにすることを至上命題としておられます。例えば、この最新作メテオではただの攻撃ボタン連打でも単調にパンチを繰り出すだけでなく、瞬間移動付きで相手を吹っ飛ばすアクションが追加され、そのパターンも160人以上のキャラそれぞれに差別化されました。
 連続打撃系含めた必殺技も全キャラ分別物が用意されており、その他混戦中の瞬間移動、連続儀からの必殺技の発動、変身アクションと、そのスピード感あわせてみているだけでも相当たのしい内容に進化しております。
 そうそう、忘れていましたが今回からバトル最中にも原作よろしくセリフが挿入されるようになり、雰囲気を盛り上げまくってくれます。
セルゲームではちゃんとあのニュースキャスターが実況・・・もといミスターサタン賛美を語り始めるというあのカオスっぷりも再現してくれていて、リアルタイムってすばらしいなと心底痛み入ります。
このように目指したものが明白であるがため、珍重ではなく「アニメを見ている」感覚で楽しめるゲームになっており、もはや職人儀です。
 キャラもすごい。アックマンにセリパ、グレートサイヤマンにナムと、とんでもない充実ぶり。
 ファンなら買って損なしというものです。
ーーーーーーーーーー
 さて、おしなべておもしろい本策ですが、数点残念なところがあるのも事実です。
 まず、できることが増えたことの影響として、操作が少々複雑になりました。そこへきて、難易度を落としていてもストーリーモードの序盤から相手はそれらの新アクションをおりまぜつつ戦いを仕掛けてきやがります。
 それに加えてキャラチェンジや変身ができる(PS2版はR3ボタン、Wii版はCスティックか右アナログスティック)のですが、1ステージが長いことと相まって負けたときのデメリットは前作よりも遥かに大きくなりました。それだけならまだいいのですがリトライがありませんので、敗北したら強制的にステージセレクト画面に戻され、その合間に敗北感をあおりまくりやがる脱力必至のBGMが止めを刺してきて(負けるたびにそれを見せられる)違う意味で苦境に立たされます。
 先ほどちょっと触れたキャラ交代も任意に行うもので、例えば今操作しているキャラがやられても交代・・・とはならず、ゲームオーバーになります。それを踏まえて戦略を組まねばならないのですが、ちと理不尽というか不便なところです。
 ・・・要するにいろいろとめんどくさいわけです。
 めんどくさい>>言い換えればやり応えがある・・・。ほんとむずかしいものです。
 爽快感は減退したのは確かでしょう。どうしてもやらねばならぬ作業が多く(ボタンいっぱい押します)、さらに1ステージのボリュームがたっぷりあることも手伝ってどちらかというと戦略性も求められるようになりました。
その分、クリアしたときの達成感は圧倒的に上がっているのですから、本当にむずかしいものです。
 しかし上述のものも一概にデメリットとは言えず、初代PS2版が発売されたとき、真っ先にユーザから出てきた駄目出しが、「なんだよこれ簡単すぎじゃねぇかしかもなんでベジータ大猿とか究極セルとかブー採集形態だけあんなに強いんだよバランスどーなってんだごら責任者でてこいやおら」だったものですから、この進化も必然の結果ではあるのです。
 なればこそ、もう1段階低い難易度、具体的にはエボリューションZ(キャラクタの強化)を行わずとも頑張れば全ての局面で初心者でも何とかなる難易度の設置がほしかったところです。(キャラ改造画面は一切音声でナビゲートされません。)
 格闘ゲーム、そしてSTGが何ゆえ現状のごとく衰退したのか。それは早い話が天井知らずに難易度が上がって行ったことにつきます。このシリーズにはその哲を踏んでほしくない、そう思います。
 本ソフトは、それこそ天井知らずにドラゴンボール世界を再現してくれています。システムボイスの充実ぶりはものすごく、メニュー画面をほぼ全て読み上げてくれていますし、Wii版の場合はリモコン+ヌンチャクに加えてクラシックコントローラ、そしてゲームキューブコントローラにも対応し、ユーザが操作しやすいスタイルを自由に選べるようとても丁寧な配慮が行われています。
 なればこそ、本シリーズはもっと継続してほしいし、ゲームとしてここまで洗練してきたのだからその流れもぜひ未来に継承されて行ってほしい、1ゲームファンとしては最近そんなことを考えています。
 まぁ、その、今日言いたかったのは骨のあるゲーム求めている人はぜひ手にとってみてくださいというお話でした。
ーーーーーーーーーー
 さて、レビューが終わってしまいました。なんだかおもしろくなさそうな雰囲気ふりまいてしまいましたが決してそんなことはありません。
原作再現イベントのこりっぷりは圧倒的で、無印ドラゴンボールも初収録。もちろんピッコロ代魔王VS孫悟空少年期も楽しめます。
フリーザの「やってくれましたね皆さん」や、「オーッホッホホ、ザーボンさん、ドドリアさん、御覧なさい以下略」、も完全再現。
最低難易度でも、頑張れば充分にキャラクタ改造をせずスタッフロールまで行けます。
 そして、そのときのカタルシスはなかなかに美味なものです。
 そんなわけで、とりわけ視力障害があっても本策をどうにかできるようにするため、私がプレイした中で気付いた種々のTIPSを書いておきます。
 購入したらぜひ参考にしてみてください。

 1.分からない操作が出てきたら、{超修行モード}の上側の練習項目で自由練習を行い、いろいろといじってどういう動きになるかを確認するようにしましょう。
 2.気を貯めるボタンを押しながら遠距離攻撃ボタンで、必殺技を放つことができます(気はある程度貯める必要があります)。
 3.方向キーの上を入力しながら上記の必殺技を放つ操作をすると、内容が変化します。戦況に応じて使い分けて行きましょう。
 4.相手の必殺技と自分の必殺技が激突することがあります。もしそうなったら左スティック(3Dスティックやヌンチャクのスティックでも可)をひたすら回しに回してください。これで相手にせり勝つことができます。
  コツとしては、手の甲でスティックを上から押さえるようにして手のひらそのものをまわすように動かすと最低難易度ではほぼなんとかなります。
5.敵が近くにいたら気をためる動作を妨害されやすくなりますので、攻撃ボタン連打+方向移動で相手をどこかへ吹っ飛ばしましょう。距離が開いたら気を安定して貯めることができます。必殺儀がかちあったときも、こちらが競り勝てば相手を吹っ飛ばせます。その隙に気をためて更なる追い討ちを狙いましょう。
6.Cボタン、もしくは右スティック入力でキャラチェンジや変身などが行えます。それによりストーリーが進み、クリアに近づきます。何度か同じミッションをやりこんでいくとタイミングがつかめてきます。そのさじ加減を計りながら攻略をすすめていきましょう。
ーーーーーーーーーー

お買い物


Wii版 ドラゴンボールZスパーキングメテオをアマゾンで購入
PS2版 ドラゴンボールZスパーキングメテオをアマゾンで購入
*参考:Wii版の良いところ::
 バトル開始までの読み込み時間が短い。
 PS2版::=平均12秒
  Wii版::=約6秒
ーーーーーーーーーー
 PS2版の良いところ
 Wiiを持っていない場合、新しくハードを購入する必要がない。
 Wiiは本ソフトにかかわらずポインティング動作をしなければゲームが起動しないが、PS2はディスクを入れるだけで動き出す。すこし楽かもしれない。
ーーーーーーーーーー
タイトルリストへ戻る
トップへ戻る

最終更新日: 2007年11月1日