バラケとグルテンのセット釣り 

ヘラブナは寄せて釣れ・・・・・・・・・

33センチのヘラブナ
釣りという物は昔から”池で始まり、池で終わる”・・・と言われる。つまり【フナで始まり、ヘラブナで終わる】・・このヘラブナは【寄せて釣れ】と言われている。つまり、一回のアタリがあって一枚釣ればいいというものではなく、数多くのあたりを出して釣っていく釣りといえる。当然数を釣るにはヘラブナをたくさん寄せなければならない。そのため仕掛けには二つのエサを同時に打てるようにハリが二本付いている。上のハリはヘラブナを寄せるためのエサ「バラケ」、下バリは寄った魚を釣る為のエサ「食わせ」を付ける寄せエサであるバラケは麩の粉にさなぎ粉が入ったものを水で練って使用する。食わせエサはマッシュポテトと植物繊維、グルテンから成る「グルテン」を使用する。グルテンはハリ残りが良いゆえにそれ自体が集漁効果をもつ食わせエサだ。・・・・・つまりバラケとグルテンのセット釣りはヘラブナ釣りのテクニックの中で最もスタンダードな全国で通用する釣りかたと言えるのだ。・・・・・
バラケとグルテンのセット釣りとは・・・・・・・・・
冬場はヘラブナの活性が落ちるため、簡単にエサに飛びつかなくなる。エサの周りに寄ってきてもなかなかサワリが出ないこの時期は、集魚を高める事がポイントだ。それには、さなぎ粉が多く入っているバラケが効果的。宙釣はサラサラと麩の粒子が下にバラケるエサで、底釣りでは膨らむバラケに刺激されて、それを追いながら下張りのグルテンを食わせる、というのがバラケとグルテンのセット釣りだ。・・・・釣り方を問わずタナにヘラブナを寄せ続けて、下のハリでグルテンを食わせると言うのがヘラブナ釣りの基本と言っていいだろう。だから冬の管理釣り場だけでなく野釣りでは年間を通してこの釣り方が威力を発揮するので、オールラウンドの釣り方といえるだろう。・・・・・
どんな時に効果的なのか??
どんな時に・・・・・・
一般に管理釣り場では、水温が低下する12月頃から、グルテンを好む新ベラが放流されていれば一層効果がある。・・・・長い竿の宙釣りから段差の底釣りまで幅ひろい釣り方に対応出来るだけでなく、落ち込みの早いアタリが狙えるのもメリットだ。また、野釣りでは巌寒期から野っ込み時の底釣り、夏から秋にかけての宙釣りにと釣り場を選ばないだけでなく、待ち釣りやジャミが騒がしい時にもこのつり方が有効になるのだ。
他のくわせとの違いは??
グルテンとはマッシュポテトのグルテン粉をブレンドしたエサ。水中へ入ると膨らむようにしてマッシュの粒子が抜けて、ハリのフトコロにグルテン繊維がまとわりつくように残る。そのためグルテンはうどん系と比較するとそれ自体に集魚効果があるだけでなく、軽くて吸い込みがいい特徴を備えているのだ。加えて、釣況に応じて硬め、柔らかめの調整が水の量を変えるだけで簡単に出来る。エサ付けする時にも手もみを丁寧に行えばハリ持ちが良くなりラフ付けすれば抜けの早いエサに変身する。アタリの出方をエサ付けで調整できる。このようなところもグルテンの優れている点です。・・・・

基本は底釣り・・・・・・・
宙釣りでは天候や混雑で地合が出来にくいのに対し、底釣りはヘラブナを寄せてじっくりアタリを狙うことが出来るつまり釣況の影響を受けにくく、渋いなかでも待ち釣りが可能になります。そのことからバラケとグルテンのセット釣りは底釣りが基本になります。・・・・これは管理釣り場だけでなく、特に冬の野釣りではヘラブナは深場の底に着く傾向があるのでそれを狙い撃ちするわけです。
底釣り・ つり方のコツは??・・・・・・ バラケえさ
バラケとグルテンにはそれぞれの役目があるのだバラケはヘラブナを寄せるエサで、寄ったヘラブナに食わせるのがグルテンである。底釣りではまずウキを3〜4目盛りしっかりとなじませること。
そして、出来るだけ早くバラケエサを抜いてグルテンだけにする事です。その理由はエサ持ちが良すぎるとバラケに当たるのでカラブリが多くなりウワズリの原因にもなるためだ。・・・・だからセオリーは早いアタリを送り、エサおち目盛り付近までトップが上がってからの動きを狙うのがコツだ。これがコンスタントに釣るツボなのである
ダンゴの底釣り夏」 200CC カップ + 1       
「バラケマッハ」    600CC カップ + 3       
「水」          200CC  カップ + 1      
粉のうちに指をくまで状にして30回〜40回よくかき混る全体がサラッとした感じがでれば出来あがり。使う分だけ手の甲でエアーを抜いてエサ付けをする
チョウチン釣りも効果的
水深が五メートルもある釣り場ではチョウチンつりも見逃せません。これらの釣り場は大型のヘラブナを中心に放流しているところが多く、水温の変化に敏感な大型は冬だからと言って必ず底に着くと言う事はありません。底よりやや上の層に着いているヘラを狙うにはチョウチン釣りが最適。泳層は日によって変化するので短ザオから長ザオを使い分けて、サワリが続くタナをキャッチする、と言うのがココでのコツです。
「特S」>200CC+「フラッシュ」>400CC+「段差バラケ」>400CC+水200CC  粉のうちに良くかき混ぜ水を加える。指をくまで状にして30回から40回強くかかき混ぜ、指にまとわりつく感じが出れば出来上がり。
最新爆釣術!!   グルテン使い分け術
グルテン使い方の急所
錬り込んで使うグルテンもあるが、基本は出来上がった物を軽く手もみをしてエサ付けをする。だがエサ持ちが弱いとつい錬りこみたくなるもの。一般的にグルテンは錬り込むとマッシュのヌケが少なくなりカラツンの原因にもなるのだ。  このような時にはグルテン量の多いものをブレンドするのがポイント。・・・・言い換えればエサのもたせ方は錬るのではなく、グルテン繊維の強さで持たす分けなのだ。例えば、ヌケの良い「新ベラグルテン」と繊維の強い「グルテンα21」をブレンドした場合、柔らか目で抜けを良くしたいときには「7対3」の割合で、食い渋りでエサ持ちを良くしたければ「4対6」といったようにひとつのブレンドでもエサの持ち方が、がらりと変わるのがグルテンなのだ。・・・・・ここの使い方をマスターすることがグルテンを使いこなすコツといえます。・・・・
宙釣りでアタリが決まらない時
こんな時には硬めを小さくエサ付けをする。「グルテンα21」50CC+水60CC。・・・・・水を加えたら指先で素早くかき混ぜ全体が固まったら端からつまんで小豆粒大にエサを付ける固めのエサは変化が激しいので、アタリがボケたらすぐに作り変える事
軟らかいエサが良いとき
「わたグル」50CC+水80CC。 全体が固まってから濡れた手でもみこんでいく。
練りこんでも抜けのよさは変わらないのでアタリが明確に出るところまで錬り返し行う軟らかいエサは大きくつけるのが基本なので人差し指の頭大が目安。・・・・

 布目ダムへ戻る