有ると便利な物

本当に必要な物は揃ってますか?
必要な物も揃い、直ぐにでも魚を水槽で泳がせたい所ですが、まだ、少しだけする事が有ります。
まず、水槽は自分に適切な物ですか?初心者だからと、小さい水槽を選んでいませんか?
小さい水槽だと水替えも少なくて確かに楽ですが、
熱帯魚を飼うには少し難しくなるので小さめの水槽は余りお薦め出来ません。

と言うのは、小さい水槽だと、水量が少ない為、魚の糞や餌の食べ残しで直ぐに、
水槽の水が汚れてしまいます。
10Lと100Lの水の中に、1Lづつ牛乳を入れた場合、牛乳の割合は、
10Lの場合10%、100Lの場合は1%となります。
熱帯魚の場合は、魚の糞=アンモニア等の濃度となります。
当然、小さい水槽の方が水量が少ないので、直ぐに水が汚れ、早めの水替えが必要になります。
それを怠ると魚たちは弱りやがて死んでしまいます。

60×30×36の水槽の場合、水量は約60L程なので、水替えは通常、3分の1を入れ替えますので、
20Lの水を入れ替える事になります。
バケツ2杯分の水替えですので、それ程、苦にはならないと思います。

また、水量が少ないと水温の変化も激しくなります。ヒーターで暖めているので、
水温が下がる心配は余りありませんが、夏場は水温が30〜32度と上がります。
大きい水槽でも、水温は上がりますが温度の上がり方が小さい水槽に比べ緩やかですので、
丈夫な魚の場合、余り弱りませんが、急激に水温が上がった場合、魚が体調をくずし、
病気にかかりやすくなります。

では、どれ位の大きさの水槽が良いのか。ズバリ60cmの水槽がお薦めです。
60cm水槽は水量も適度に有り、一番生産数が多い水槽ですので、
コスト面でも一番安い水槽だと思います。

まずはバクテリアを育てよう!
洗った(絶対に洗剤は使わない)水槽の中に、砂・アクセサリ等を入れ、砂が舞い上がらない様に水槽の中で水を手で
一度受け止めてながらカルキを抜いた水を入れ、ライト以外の全ての器具の動かします(フィルター・エアレーション・ヒーター等)。
そのまま、3日、出来れば1週間以上水を巡廻させ放置し水を安定させます。

*この時点で、市販のバクテリアを入れると良く書かれていると思いますが、
バクテリアの餌となるものが無い為、恐らくバクテリアは増殖しないと思いますので
市販のバクテリアの粉等を使用する場合は、まだ入れない方が良いと思います。

次は、いよいよ魚を入れるのですが、魚を飼う時の注意が幾つか必要です。
最初は小さい魚数匹・又は大きめの魚1匹だけを購入する。バクテリアが増えて来てから魚の数を増やします。
魚の成長時大きさを考慮に入れて購入する。
魚の適用phを考慮する。弱酸性に適用した魚と弱アルカリ性に適用した魚は、混泳はお薦め出来ません。
魚の相性・食生活も考慮に入れる。弱い魚が苛められたり食べられたりします。

3日〜1週間ほど水を巡廻させ水が安定して来たら、魚を入れるのですが慌てて、
直ぐに水槽に入れないようにしましょう。
買って来た魚を小さな容器、無ければビニールのまま水槽の水に浮かべて、魚を徐々に
水槽の水温に慣らしていきます。約10分くらいで良いと思います。
その後、水槽の水を少し、魚の入った容器、又はビニールに入れて更に10分程置き、それを2・3回繰り返します。
こうすると、魚が水槽の水質(ph)に慣れて、病気の予防になります。
それから、いよいよ、魚を水槽の中に入れますが、この時、出来るだけ容器、又はビニールの中の
水を入れない様にして、魚を水槽に入れます。こうすると、病気やコケ(胞子?)が水槽に入り難くなります。

その後、2・3日経ってバクテリアが徐々に増えてきたら、魚・水草の数を増やしていきます。
魚を増やす時や水草を入れる時も、水温・水質を慣らしてから入れましょう。

バクテリアの役目
何故バクテリアを増やしてから魚を入れるのか。
バクテリアは、毒性の強いアンモニア分解して亜硝酸(毒性が有る)にし、更に分解し硝酸塩(少し毒性が有る)にします。
ファイルターの役目はゴミやカスを取り除く物理濾過、毒性の物を分解する生物濾過、と有りますが、バクテリアは生物濾過に当たります。
バクテリアが分解した、硝酸塩を水草等が吸収してやっと無害化しますが、その為には魚1匹に対して沢山の水草が必要な為、通常は水替え等をして水を無害化したりPHの調整を行います。

次は餌と水替えについて語ります。