諱は熊雄。農政學者。北海道帝國大學総長。旧津和野藩士高岡道敬の二男。島根縣知事高岡直吉の弟なり。
明治4年(1871)島根縣津和野町に生る。津和野小學校から山口中學校に進み、札幌農學校へ転じ農業経済學を専修す。 30歳でドイツへ留學し、経済學をワグナー、シュラーらに學ぶ一方で、欧州各地を視察。帰朝後、札幌農學校教授となり、 農政學、植民學を講義す。昭和8年(1933)第3代北海道帝國大學総長に任ぜられ、農學博士、法學博士の學位を得、 同30年(1955)札幌名誉市民となり、同36年(1961)歿した。