小出英及
Koide Fusatsugu
(1694-1696)


諱は英及。但馬出石藩 第9代藩主なり。第8代藩主小出蔵人英長の嫡子。わずか3歳で病死し無嗣廃絶により除封。

元禄7年(1694)生まれ。同年父が急死したため生後4ヶ月で家督を相続する。小出家では7代英益が26歳、英長が30歳と短命の当主が続いており、領内には新しい殿様も夭逝して御家はお取り潰しになるのではないかという噂が流れていたと伝えられるが、やがてこれが事実となり、元禄9年(1696)10月22日、英及はわずか3歳で病死して出石小出家は無嗣廃絶により除封された。

この年は同族の陶器小出家も嗣子なく改易されており、一族にとっては受難続きの時期であった。なお、吉政の2男吉親の系統は丹波園部藩主として明治まで存続している。

■表紙へ