【浅野系図2(附浅井系図)】
【始祖】浅野三郎源義盛 【本貫】近江國浅井郡朝日郷
【世系】源頼信流木曾義仲末裔原氏流と傳ふ。
∴源帯刀先生
(44)義賢( -1155)
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｜源 ｜木曾二郎
(45)仲家( - ) 義仲(1154-1184)
｜朝日将軍
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｜清水冠者 ｜原信濃守 ｜沼田 ｜源頼家側室
(46)義高(1173-1184) 義重(1174-1260) 義宗( - ) 女子( - )
↓一云義基 ｜力寿丸 熊御前
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｜原織部 信濃守 ｜平瀬二郎 ｜浅野三郎 ｜高梨氏室
(47) 某 ( - ) 義綱( - ) 義盛( - ) 女子( - )
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｜浅野太郎 ｜浅野二郎 ｜小林氏室 ｜
(48)義時( -1302) 秀義( - ) 女子( - ) 女子( - )
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｜浅野太郎兵衛 ｜浅野七郎
(49)義清( - ) 重晴( -1335)
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｜浅野太郎左衛門 ｜浅野彦四郎 ｜駒澤五郎兵衛室
(50)晴種( -1362) 義全( - ) 女子( - )
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｜浅野彦右衛門
(51)義種( - )
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｜浅野太郎左衛門 ｜浅野主馬之亮 ｜浅野鬼八郎 ｜丹生子源太室
(52)義雄( -1384) 義勝( - ) 秀勝( - ) 女子( - )
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｜浅野彦右衛門 ｜浅野四郎左衛門 ｜浅野五郎太 ｜眞名部氏室 ｜猪口帯刀室
(53)親忠( -1413) 國秀( - ) 秀綱( - ) 女子( - ) 女子( - )
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｜浅野彦三郎 ｜浅野彦四郎
(54)晴吉( -1463) 盛氏( - )
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(55) ｜
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｜浅野彦右衛門 ｜矢原将監室 ｜丸山兵庫室
(56)義盛( -1502) 女子( - ) 女子( - )
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｜浅野彦太郎 ｜浅野彦三郎 ｜武居氏室
(57)國久( -1532) 義胤( - ) 女子( - )
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｜浅野太郎兵衛 ｜浅野玄蕃 ｜浅野彦八郎
(58)秀景( - ) 公衡( - ) 義綱( - )
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｜浅野彦左衛門 ∴浅井彦五郎
(59) 高資( -1582) 義房( - )
天正10年(1582)改易｜歿落後改浅井氏
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｜浅井彦太郎 ｜浅井彦右衛門 ｜横澤源八郎
(60) 政房( -1614) 義次( - ) 女子( - )
｜歿落後帰農 元和元年(1615)三州水野氏家来
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｜浅井源二郎 ｜浅井彦三郎
(61) 秀房( - ) 義時( - )
↓
『源姓浅野流浅井系図』浅井彦右衛門源義次所蔵本、元和元年(1615)浅井彦三郎義時筆写
【論考】
己下浅学ながら私論を述す。
①此譜、冒頭を欠するも「多田満仲」以下は欠損無く傳存するゆへ、清和源氏流であることは容易に
察せらる処である。然れども「美濃國土岐郡浅野」より出でたる、「源頼光流土岐氏流」の著名なる
浅野氏にはあらず、「源頼信流木曾義仲末裔原氏流」である旨を記せり。多少疑念あり。
②長らく「浅野氏」の譜として続きたるが「高資」の代を最後に「浅井氏」の譜として伝えられてゐる点やや疑念あり。
織田氏台頭して天正10年(1582)歿落せる氏族多かれと謂えど、「浅野氏」と「浅井氏」の関連性については後人、学の論ずる處に譲る。
③譜の末尾に由来につひて述ぶる処あり。文意を要約せるに、筆写したる「浅井彦三郎」という土民は自らの家名
「浅井氏」の由来や系譜につひて知ることを無かりしが、最近叔父にあたる「浅井彦右衛門義次」が、
三河國水野氏に仕官して家来となりしゆへ之を訝しみ「如何なる縁故があつて汝が侍となりしか」問い正さば
前述の「浅野氏」に続く譜と由来を述べられた上、数少ない親族であるがゆへ上記の筆写を特に許された旨が記されてゐる。
この末文を信たれば、「浅井彦三郎」家の傳本以外に「浅井彦右衛門義次」所蔵本が存在し得た事となる。
譜を参見するに、「浅井彦右衛門義次」の兄の系統に連なる「浅井彦三郎」に上述の譜や、伝承が全くされておらず、
水野氏に仕官した「浅井彦右衛門義次」のもとに突如として現れる点にもやや疑念あれり。
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