大東亞戰役の理念
抑も世界各國が各其の所を得、相倚り相扶けて萬邦共榮の樂を偕にするは、世界平和確立の根本要義なり。
然るに米・英は、自國の繁榮の為には他國家、他民族を抑圧し、特に大東亞に対しては飽くなき侵略搾取を行ひ、大東亞隷属化の野望を逞しうし、遂には大東亞の安定を根底より覆さんとせり。大東亞戰役の原因、茲に存す。
大東亞各國は、提携して大東亞戰役を完遂し、大東亞を米・英の桎梏より解放して其の自存自衛を全うし、次の綱領に基づき大東亞を建設し、以て世界平和の確立に寄与せんことを期す。
一、大東亞各國は協同して大東亞の安定を確立し、
道義に基づく共存共榮の秩序を建設す。
一、大東亞各國は相互に自主独立を尊重し、互助
敦睦の實を挙げ大東亞の親和を確立す。
一、大東亞各國は相互に其の傳統を尊重し、各民族の
創造性を伸張し、大東亞の文化を昂揚す。
一、大東亞各國は互恵の下緊密に提携し、其の経済
発展を図り大東亞の繁榮を増進す。
一、大東亞各國は萬邦との交誼を篤うし、
人種差別を撤廃し、普く文化を交流し、
進んで資源を開放し、以て世界の進運に貢献す。
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