天狭貫
Amenosanuki
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天狭貫は、小千御子の長男なり。御舘は、小千郡朝倉なり。

職は、前代の如く兼祭政を以て任ぜらる。始めて「小千」を以て姓と爲す。子孫は是を相續す。 人皇五十六代清和天皇の御代に、「大濱八幡宮」と同じ時に「天狭貫之靈社」にも八幡宮号を贈らる。 これ則ち「朝倉八幡大神」なり。祭日は八月十五日にして、渡御の祭りは「大濱八幡宮」と並程の大祭なり。


譜云「天狭貫(小千御子之長男)。御舘小千郡朝倉。職任如前代、兼祭政。以小千爲姓。 子孫於是相續ス。人皇五十六代清和天皇御宇、大濱八幡宮ト同時、天狭貫之靈社ニモ贈八幡宮号。 是則朝倉八幡大神也。祭日、八月十五日渡御在而大濱八幡宮並程之大祭也」

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