例えば木片の幅と高さや瓶の容量のように、多くの計算は現実世界の量を伴いま す。このような量は結局のところ厳密には測定できませんし、計算に入力される データが不正確であるなら、それを使って厳密な演算をすることは時間の浪費で す。
分数を使って多くの計算をすると、分数は非現実的になってきます。例えば、1 から 10 までの整数の逆数の合計は 7381:2520 です。1 から 30 までなら 9304682830147:2329089562800 です。合計にあとたった1項追加するだけでさえ 長い時間がかかるような段階になっても、浮動小数点演算ならそんな問題は起こ りません。
それに、あらゆる計算の結果を全て有理数で表現できるわけではありません。 2 の平方根をあらわす分数はありませんから、2 Q とタイプしたら、 Calc は浮動小数点の答を出さざるを得ません。
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