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インバース・フラグとハイパボリック・フラグ

calc-arcsin 関数に等価なシングルキーはありません。 まず I (calc-inverse) を押して インバース・フラグ(Inverse Flag)をセットし、 その後に S (calc-sin) を押さなければなりません。 実際は、I キーはインバース・フラグをトグル(On/Off)します。 このフラグがセットされているときは、 モードラインに `Inv' という表示が現れます。

同様に、 H (calc-hyperbolic) キーはハイパボリック・フラグを On/Off し、 このフラグは calc-sincalc-sinh に変換します。 両方のフラグがセットされていると、calc-arcsinh になります。 (ハイパボリック・フラグは、幾つかの非三角関数系コマンドでも使用されます。 例えば、H Le ではなく 10 を底とする対数を計算します。)

calc-arcsin といったコマンド名は完全性のために、 また xM-x で実行するために提供されます。 これらの効果は、 単にインバース・フラグやハイパボリック・フラグをトグルして 対応する基本コマンド(この場合は calc-sin)を実行することです。

インバース・フラグやハイパボリック・フラグは、 直後のコマンドに対してのみ適用されます。 (次のキーストロークが Calc コマンドでなかった場合でもフラグはクリアされます。) IH (あるいは K)の後に数字キーを打つと、 数値入力としてではなく、引続くコマンドに対する接頭引数として扱われます。 C-u でも同じ事になりますが、負符号では違う挙動をします (負符号はコマンドなので、K - は引算して引数を保持するコマンドです)。

第3のフラグ K (keep-arguments) は他所で解説されています。 引数の保持 参照 。


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