m m (calc-save-modes
) コマンドを使うと、
現行のモード設定の全てを、`.emacs' ファイルに保存することができます。
その後 Emacs が起動するたびに、これらのモードが再設定されます。
ファイルに保存されるモードは、
m や d プリフィックスで設定される全てと、
現行の精度、バイナリワードのサイズ、
(トレイルの表示有無に関わらず)Calc ウィンドウの現在の高さ、などです。
(M-# M-# をタイプしたときに現れる)現在のインターフェイスも保存されます。
ファイル内に、モード設定が既に保存されている場合は、それらが置換えられます。
そうでなければ、新しいモード情報がファイルの末尾にアペンドされます。
m R (calc-mode-record-mode
) コマンドは、
モード設定が変更されるたびに、
(m m が押されたかのように)新しい設定を保存するようにします。
憑依モードが起動されたら、他のオプションも利用できます;
憑依時のモード設定 参照 。
m F (calc-settings-file-name
) コマンドは、
m m, Z P, その他永久保存を行う類似コマンドに対して、
ユーザーの `.emacs' 以外のファイルを指定します。
このコマンドを使うとプロンプトが出て、ファイル名の入力を促されます。
Calc の全てのモードはデフォルト値にリセットされた後、
指定したファイルが存在すればそこから設定が読込まれます。
そしてこれ以後、
このファイルが m m のようなコマンドの設定ファイルになります。
デフォルトの設定ファイルは `~/.emacs' です。
現在の設定ファイル名が知りたければ、
m F のプロンプトに対して空文字で答えます。
calc-settings-file
変数の解説を参照してください; インストール 参照 。
指定した設定ファイル名に文字列 `.emacs' が含まれていたら、 m F コマンドは新たな読込みを行いません。 この理由は、 ユーザーはおそらく `~/.emacs' ファイルに切換えようとしているのであって、 そこには再読込みさせたくない内容も含まれているだろうからです。 m F に数値接頭引数 1 を付けると、ファイル名にかかわらす 強制的に読込ませることができます。 逆に、m F に -1 を付けると読込みを禁止します。 m F に 2 か -2 を付けると、読込み前のリセットを禁止します。 これが便利なのは、 新ファイルが従来ファイルの変種になるよう意図している場合です。
m x (calc-always-load-extensions
) コマンドは、
Calc を最初に起動したときから、
拡張モジュールを含めたプログラム全体を読込むモードを設定します。
そうでなければ、Calc の高度な機能がそれを必要とするまで、
拡張モジュールは読込まれません。
このモードは Calc 起動時にのみ有効なので、
m x の後には m m を実行して設定を保存するのが普通です。
今回だけ Calc をフルロードする場合は、M-# L が使えます。
m S (calc-shift-prefix
) コマンドは、
Calc のプレフィックス文字が
シフトキーを押したままタイプしてもアンシフトされるモードを設定します。
例えば、 a S (calc-solve-for
) を頻繁にタイプするようなときは、
このモードを設定しておいて A S と打つのが便利かも知れません。
このモードを設定している間、
Shift + 1文字 のコマンド(例えば A (calc-abs
))は、
今度は2回打たねばなりません: A A。
注: v プレフィックスは大文字でも小文字でも常に動作し、
z と Z プレフィックスは常に区別されます。
また、h プレフィックスはこのモードに影響されません。
もう一度 m S を押すと、このモードは解除されます。
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