全国紙は東京の新聞である
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読売新聞 06922
難波にマルイ開店・・・1000人が行列

首都圏を地盤とする大型小売店、丸井の大阪初出店となる「なんばマルイ」が22日、大阪・難波にオープンした。
午前10時の開店前には南側の入り口前から御堂筋にかけ、午前7時から並んだ人を含めて約1000人が列を作り、
急きょ、開店を10分繰り上げた。20〜30歳代の若者を狙った店作りが特徴で、ミナミの活性化への期待が高まっている。

 なんばマルイは、旧南街会館を建て替えた「東宝南街ビル」(12階建て)の地下1階から7階部分で、
売り場面積は約1万7000平方メートル。店舗数は主力店の新宿や渋谷を上回る158店で、
大阪初のブランドを53そろえるなど、最新のトレンドを楽しめる構成だ。
カップルでの来店を見込み、若者に人気のスポーツカジュアルや紳士衣料も充実させた。

 先頭近くに並んだ大阪府堺市の主婦柏原妙子さん(53)は「難波から心斎橋までゆっくり歩くのが好きなので、
新たな楽しみができそう」と期待。母親と和歌山市から来たというパート小坂真生さん(30)は「店内は都会的であか抜けている。
大阪っぽくないところが気に入った」と笑顔を見せた。

 丸井は、若者が多い戎橋筋商店街や、JR、私鉄のターミナル駅に近い立地が、同社の狙う客層と合致すると見ており、
浅田恭平店長は「丸井にとって久々の都心での出店。これまで大阪になかったカップルで楽しめる店で、
大阪全域からお客様を集めたい」と話す。
20060922日  読売新聞)

(引用終り)
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別に、マルイという店舗をことさら貶(おとし)めるつもりはない。
ただ、どう考えても、マルイが
「都会的であか抜けている。大阪っぽくない」「これまで大阪になかったカップルで楽しめる店」という存在であるとも思えないのである。

こういう個人の感想は、他の問題のように資料やデータを出すことはできないが、
資料やデータを出さなくても、ほとんどの大阪在住者にとっては自明のことだと断言できる。
http://www.yamane-e.com/omp-s-boutique.html
http://www.osaka-gardencity.jp/

では、なぜこんな無理な記事になるのかと推測すれば、これは記者がそう思いたいからであろう。

「東京は都会的であか抜けていて、大阪はその対極にある」
この記事と同じ構図が、ここで語られている。

大阪のことになれば客観性と冷静さを失い、常に大阪に対する東京の優位性を強調せずにいられない、
そういう勢力は東京にだけ存在するのではない。
そういう勢力は大阪にもあり、彼らが大阪の記事を書いているのだ。

全国紙の人事
http://ugaya.com/column/taisha1.html
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名古屋の社会部長とデスクというと、
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なんだかいかにも無知な田舎者のように聞こえるかもしれないが(名古屋のみなさんごめんなさい)、
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T部長は東京社会部の、Iデスクは政治部の生え抜き、朝日新聞社のエリート中のエリートだったし、
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実際その後お二人とも東京に帰り、東京の新聞編集の中枢ポストを歴任、順調に出世された。

これが全国紙の正体である。

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