情報過疎
東京日本橋の上に架かっている首都高を移設して景観を取り戻すことが計画されているが、
これについて、村井嘉浩宮城県知事が反対を表明した。(06年6月26日)
首都高の移設については、それぞれの地域・立場で賛成・反対さまざまな意見があって当然であり、
大いに議論が期待されるところだ。
問題は、この村井知事の発言を伝えているのが、東京では日刊スポーツだけというところにある。
東京の読者・視聴者は、首都高の移設について、他の地域の首長がどういう考えを持っているかを
知らされていないのである。
もちろん、このことだけではなく、日々のこういう積み重ねによって、
東京はある種の情報過疎地域になっているのである。
テーマによっては、都民は何も知らされない情報難民になっているのだ。
ここで挙げたテーマで言えば、東京都の「無駄な」公共事業や
「無駄な」公共事業番組
環境問題(水銀・ダイオキシン・アスベスト)はその典型例である。
環境汚染報道の偏向
代々木体育館のアスベスト
都民は、新大阪駅のアスベストについてはよく知らされているが、
代々木体育館のアスベストについてはほとんど知らされていないのである。
東京マスコミが日本橋の景観を重視するなら、それと同じようにあるいはそれ以上に
東京の環境問題を重視する必要があると、都民ならなおさらそう思うだろう。