還付金詐欺−産経新聞   産経新聞 0871
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大阪人、オレオレには強いが「金が戻ってくる」には弱い? 還付金詐欺急増
  
(前略) 府警捜査2課によると、府内の今年1〜5月の振り込め詐欺の被害額は、2億3296万円で過去最悪。
種類別トップの還付金詐欺の被害は8547万円(84件)で、前年同期の542万円(6件)から急激に増えた。  (後略)

(引用終り)
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2
年前に急増した「オレオレ」詐欺の被害は、東京は大阪の30倍であった。
現在の「還付金」詐欺の被害は、東京は大阪の9倍程度である。
大阪 1〜5月で 84
東京 1〜4月で622
http://art2.photozou.jp/pub/484/64484/photo/10466165_org.v1214859773.jpg
元ページ




「還付金」詐欺の大阪の被害が、「オレオレ」詐欺と比べて大きくなった理由は簡単である。

「オレオレ」詐欺は被害者の身内や地元の警察を装ったりする必要があったから、
ほとんどが東京に拠点を持っていた詐欺グループにとっては言葉の点で極めて不利だったのである。

しかし「還付金」詐欺では、詐欺グループは中央省庁を装えばいいので、
大阪で詐欺を働く場合の言葉のハンデがなくなり、その結果、大阪の被害が増加したのだ。




産経新聞はこの見出しによって、「大阪人は金に汚い」という印象操作をねらったのだろうが
東京は人口比で大阪より5倍以上の被害があるのだから、同じ理屈で言うと、
「産経新聞の地元の東京人は大阪人より5倍金に汚い」となることに 、なぜ気付かないのか。

東京の被害が大阪の被害と比べてどの程度かを読者が疑問に思わないとでも思っていたのか。
東京の被害が実数で大阪の9倍もあることを隠し通せると思っていたのか。





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読売新聞 0897
おばちゃん、甘い話に弱い?…大阪で還付金詐欺急増
「オレオレ詐欺」など4手口の総称である「振り込め詐欺」の被害が今年、
過去最悪のペースで増え続けている。昨年、新手口として登場した「還付金
詐欺」の被害急増が要因という。中でも、かつて「オレオレ詐欺に強い」と
言われ、関西弁で被害防止を訴える〈撃退CM〉で話題を呼んだ「おばちゃん 」
たちの地元・大阪で、その被害の増え方が突出している。 (中略)

その特徴は、最初に「金がもらえる」と信じ込ませる点。静岡県立大の
西田公昭准教授(社会心理学)は「大阪人がオレオレ詐欺に強いのは、
『それ、ホンマ?』と納得するまで相手を見極める気質があるから。
だが、『お金をあげる』と言われれば、うたぐり深い大阪人も抗し
きれない面があるのでは」と分析する。 (攻略)
(社会部 神原康行)





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