http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/TEXT/2006/060526.htm  (このページの元テキスト)
http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/ASX/m20060609.ASX
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【記者】知事が今住んでいらっしゃらない旧都知事公館なんですけれども、今、
月に1回ぐらい研修で利用されるような頻度で、私邸部分については使われていない。

これ、有効活用的に考えてどうなのか。さらに、知事としては、
都知事公舎というのはそもそも必要かどうか。いかがお考えかということなんですが。

【知事】まあ、あのね、あなたは行ってみた、あの建物。

【記者】行きました。

【知事】あまり人間の住むような建物じゃないね。
何で私邸なのに会議室が4つも5つもあるんですか。あそこで会議をやられたらかなわぬしね。
それはね、プライバシーだってね、いろんな問題が起こってくるしね。

まあ私はね、自分の休息あるいは自分で行政についていろいろ物を考えたりするためにもね、
あそこではとても席が温まらないので敬遠しましたが、いつかイタリア関係の業者に貸していたんだけど、
これが協定を破って勝手なことをしだしたんで、出ていってもらったんだけども、
その後、いろいろ申し込みがあったんですがね、10年というスパンで賃貸したいということで。

これはね、まあ私が10年やっていれば別ですけどね、そういうわけにもいきませんのでね、
私の後任者に迷惑がかかりますし、本当に困っているんですよ。何かね、いいアイデアを貸してほしいね。

 まあ、これから8月に、もし東京がオリンピックの候補地として日本で決まれば、
これからもいろいろ誘致運動のためのVIPが来日されたり招いたりするときの迎賓館のような形で使えるかなと思いますけど、
それにしてもまあちょっとね、会議室が4つも5つもある建物というのは、相手にも失礼じゃないかという気がするんだが。

いや、本当、何かいいアイデアがあったら、出してよ。

【記者】例えば、国の方が都内の旧公邸を売却する方針を出してきた。
衆参の副議長公邸、これは売却した方がいいんじゃないかと有識者会議が言ってる。
売却されてなくなったら、そこへ貸すというのはどうですか。副議長に。国に貸しちゃうという。

【知事】ああ、なるほど。だって、あれちょっと遠いでしょう。公邸が国会の近くじゃないと。

【記者】ええ。

【知事】私は1時間足らずで来てますから、そう痛痒(つうよう)を感じてませんけどね、それも1つのアイデアでしょうね。
実に中途半端な建物なんだね、あれ。

【記者】売っちゃうというのはどうですか。

【知事】売れたら、売っていいかも知らぬけれども、私の次の知事がね、
どういう住居条件を構えている人かわかりませんしね。

前、建て直す前の建物、よっぽど日本家屋でコージー(住み心地の良い)で住みやすかったと思うけれども、
本当に中を改良して、何かほかに使い道が出てくれば、それにこしたことないですわね。それこそ何か知恵貸してよ。

【記者】じゃ、考えます。

【知事】お願いします。

【記者】ありがとうございました。

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