大阪府警は優秀である
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産経新聞 08131

不倫、密漁、交通違反・・・ 大阪府警、昨年39人処分
府警が昨年1年間で懲戒や訓告処分にした警察官は前年より1人増えて計39人だったことが31日、
産経新聞の情報公開請求で分かった。 (中略)

処分の内訳は、懲戒8人で前年に比べ7人減少。(後略)

(引用終り)
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全国で唯一、都道府県別で大阪府警分だけ単独で処分人数を記事にしてるのだ。
しかもご丁寧に情報公開請求までして。
記事にするくらいだから大阪府警の処分人数は他の都道府県より多いのか、と印象付けるためだろう。
もちろん刺激的な見出しも印象操作に一役買っている。 【注】(ページ最下部)

一週間後に、警察庁発表の全国の警察官の処分人数が明らかになった。


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産経新聞 0827

警官ら処分は昨年303人 飲酒運転で免職16人
昨年1年間に全国で懲戒処分を受けた警察官と警察職員は、前年から58人減り計303人だったことが7日、
警察庁のまとめで分かった。警察改革が始まった平成12年以降では最少。

懲戒免職は前年比9人増の41人。
うち一昨年秋から、発覚すれば原則として免職とした飲酒運転が
処分理由になったのは16人に上った。

停職は39人、減給110人、戒告113人。処分理由では「交通事故・違反」57人、
「窃盗・詐欺・横領」54人など。都道府県警別では警視庁58人、北海道24人、埼玉23人、
神奈川と兵庫の22人の順。(後略)

(引用終り)
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それにしても、警察庁発表の記事の見出しのなんと冷静なことだろう。
大阪府警の記事の見出しと比べていただきたい。

本文の数字を見ると、大阪府警の懲戒処分が8人(見出しの39人は懲戒より軽い処分も含めた総処分数)、
産経新聞の地元の警視庁の懲戒処分が58人だから、警察官の総数を考慮しても(おおよそ 府警 1 : 警視庁 2)、
大阪府警の懲戒処分の少なさが際立っている。

しかし、見出しだけを見ると(警視庁単独の記事がないことも合わさって)
まるで大阪府警と警視庁の処分人数が逆になっているような印象を受ける。

大阪府警の処分は、実態よりずっと悪いと印象に残るように刺激的に、
警視庁の処分は印象に残らないようにさりげなく、記事を書いているのだ。





【注】
最近は、izaという産経新聞のサイトで一般ユーザーが開設しているブログにネタを供給して
集客効果を上げる道具として大阪の記事を多用しているようである。

大阪のことを印象操作して釣り餌にすると、何も知らない情報難民がホイホイ釣れるのだ。





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