バックボールドが扇形から方形に、フリスローレーンがしゃもじから食パンに、リングが46センチから45センチに小さくなっても、山城のバスケットに流れる血汐は脈々とつながっている。 十年の流れに急流もよどみもあったが、兎に角、美しい友愛と協力が続いている。 私の描いた夢は果てしない。 若い人々はこの夢を育てようと努力を続けてくれた。泣いたり、笑ったり、十年も過ぎた。そろそろ大河の様相を示して来た山城バスケット部。 その意味で十年ぶりの優勝を土台としてふりかえり、新しい前進をはじめよう。