手許に表紙は無く赤茶けた小冊子がある。巻頭には、こんな文章が記されている。
書かれたのが誰か私には判らない。だが先輩諸氏には、ご記憶があると思う。
この貴重な資料を、インターネット上でもう一度蘇らせ、
京三中・山城高校バスケットボール部の一シーンを楽しんで頂きたいと思います。
この小冊子の情報や思い出をお持ちの方は、
京三中・山城高校バスケットボール部事務局までご連絡ください。
なお、この小冊子は74頁あり、数頁づつ更新していきます。
先生、先輩方の文章を無断転載することをお許し願います。

巻頭言

 バックボールドが扇形から方形に、フリスローレーンがしゃもじから食パンに、リングが46センチから45センチに小さくなっても、山城のバスケットに流れる血汐は脈々とつながっている。
 十年の流れに急流もよどみもあったが、兎に角、美しい友愛と協力が続いている。 私の描いた夢は果てしない。
 若い人々はこの夢を育てようと努力を続けてくれた。泣いたり、笑ったり、十年も過ぎた。そろそろ大河の様相を示して来た山城バスケット部。
 その意味で十年ぶりの優勝を土台としてふりかえり、新しい前進をはじめよう