ジオン公国軍

MSM-04 アッガイ HGUC 1/144
\1,400
型式番号 MSM-04
所属 ジオン公国軍
開発 ジオニック社
生産形態 量産機
頭頂高 19.2m(17mとする資料もあり)
本体重量 37.9t
全備重量 97.2t(98tとする資料もあり)
出力 1,870kw(16,100馬力)
推力 109,600kg
装甲材質 超硬スチール合金
ジオン公国軍は水陸両用モビルスーツ(MS)としてゴッグ、ズゴックの開発に着手したが、これらは高出力のジェネレーター搭載のため生産コストが高いという問題点を抱えていた。そこでコストを抑えた廉価版の水陸両用MSを開発することとなった。

ズゴックより後の開発着手だったが、先に完成したためより若い型式番号となっている。MSとしては初めて複座式コクピットを採用し、水陸両用MSの訓練用として用いられた。

高出力の水冷式熱核反応炉ではなく、生産コストを抑えるためザクIIのジェネレーターを流用・水冷式に改造した結果、発熱が抑えられパッシブ赤外線センサーに対するステルス性が高くなり、偵察任務などに使用されることが多かった。しかし出力の問題を抱えていたためジェネレーターを2基搭載とすることでこれを解決し、偵察時の移動中は1基のみを使用することで廃熱を抑えることで対応した。資料によっては装甲表面に電磁波吸収剤が塗布されていたともいわれる。

モノアイレールは横方向の全周ターレットに加え、上方向にも設置されているため不要な機能とも判断されるが、画面では頭部を回転させるシーンが頻出する。

武装は頭部に105mmバルカン砲を4門装備。他の水陸両用モビルスーツと同様に腕部に伸縮性のフレキシブル・ベロウズ・リムを採用し、右腕のみ格闘戦用に6本のクローを備え、その中心に機関砲、左腕部には6連装ロケットランチャーを装備する。ジャブロー投入の機体は実戦でクロー装備タイプにも関わらず、両腕より6連装ロケットランチャーによる攻撃を行っており、切替でクローとロケットランチャーを入れかえる機構をもった機体もあったようである。これら両腕の武装はユニット化による交換が可能となっているようで、機体により右腕の武装をメガ粒子砲としたもの、左腕または両腕にクロー装備にしたものなど仕様の異なるものもあった。

水中よりも湿地を中心とした陸上における機動性が高く評価され、ジャブロー攻略用のアッグガイ、ジュアッグのベースとして用いられた。

 劇中での活躍
『機動戦士ガンダム』では第30話に登場。シャア・アズナブル率いる特殊部隊が連邦軍本部ジャブローへ破壊工作のため潜入する際に使用された。潜入後ハッチから降りる際に赤鼻の機体を除く各機に2人ずつ搭乗していたのが確認できる。破壊工作に失敗し直ちに撤収を図るも、ガンダムの執拗な追撃を受けて潜入した4機が残らず撃破される憂き目に遭った。なお劇場版『哀・戦士編』ではガンダムとの直接交戦は無く、脱出中に背後から61式戦車にコクピットを直撃されて1機(赤鼻の機体)が撃破された。

安彦良和の漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、「土木作業用にも適した旧型MS」という設定になっており、むしろ同作でザクの原型として登場した「モビルワーカー」に近い機能を持っていた。また、腹部の帯状の装甲が前方に倒れ、股間部のハッチから兵員が乗降するためのタラップとなる機能が加えられ、1機あたりに搭乗できる人数も増えている。作中でジャブローにおいて撃破されたのは赤鼻機だけであるが、「シャア・セイラ編」の冒頭で、「逃げたのはズゴックだけ」と連邦軍調査部隊が言っていることから、他の機体も撃破されたものと推測される。他にも岡崎優の漫画の冒険王版ではシャア・アズナブルが搭乗。ジャブローでガンダムをあと一歩のところまで追いつめたが、ウッディ大尉によって阻止される。

『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』では、右腕を失った状態でカレン・ジョシュアが搭乗する陸戦型ガンダムと交戦。カレン機の頭部を破壊し、善戦するも撃破されている。本作品に登場するアッガイはデザインがアレンジされている。

曽野由大の漫画『機動戦士ガンダム アッガイ北米横断2250マイル』では、キスノ兄弟が搭乗しキャリフォルニアベースを目指して北米大陸を横断する物語が描かれた。

『機動戦士ガンダムΖΖ』ではサイド3のコロニー・タイガーバウムにてスタンパ・ハロイ所有の機体にハマーン・カーンが搭乗し、ズゴックを駆るジュドー・アーシタと交戦した。この機体は両腕が爪で、ホバリングも出来る。スタンパ邸内の他の機体と同様、コクピットのリニアシート化など、独自の改良が加えられていた模様。

なお、頭部のバルカン砲は今のところ初代の第30話で短時間確認されるのみである。
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2007年4月発売






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