ある教師がいた。
その教師は、指導主事と生活指導部長を兼任していた。
会社でいうなら、総務部長と営業部長を兼任するようなものだ。
過疎の村の学校の話ではない。
大阪の住宅密集地の学校の話だ。
本人が望んだのではなく、他の教師が逃げたからだ。
基本的に、多くの教師は仕事を抱えたくないために、
何かと理由を付けて役職を回避する、部活の顧問すらも引き受けないのだ。
ひどい話になると、担任まで引き受けない教師もいる。
何かのアンケートで教師の半数近くは、担任を引き受けたくないと思っているようだ。
教師を退職すればいいのにそれもしない。生活のためである。
何かと難しいことばで、言い訳するが虚しく聞こえる。
「私たちも労働者」「勤務時間外」「権利」便利な言葉である。
労働者の前に「教師」ではないのか?
しかし、机上の教育論は、持っておられるから始末に悪い。
指導主事は、授業は持たないが、仕事量はハンパではない。
指導主事と生活指導部長の兼任は、到底こなせるものでなかった。
そのために生活指導部長は、体育の講師の先生に振られた。
派遣社員が、営業部長をするようなものである。
専任教師にはプライドも、熱意もないのだった。
みんな断ったのである。またこなせる力量もなかったようだが・・・・・・・
その講師は部活も指導し、公認審判の資格まで取っている。
本当にひどい話である。
子供は敏感である。どちらの教師と「信頼関係」を結ぶのか?
サラリーマン教師は、「子供の気持ちがわからない」「あの生徒はどうしょうもない」
平気でそんな台詞をはく。
あなたたちに問題は無いの?と問い掛けたい。
子供の未来を左右する職業に就いていながら、なぁーーんにも考えていないのである。
40歳前後の教師達とよく話しをする。
丁度、校内暴力が吹き荒れた頃、採用された年代である。
彼ら達は、ラグビーで「学校再生」として採用された教師達である。
これは教育委員会の英断だった。
採用試験の点数より、指導力を優先したからだった。
しかし教育委員会は、たまたま採用試験に受かっただけと言うだろう。
誰も信用しないが・・・・・・・・建前の国だからだ。
その教師達が、はっきり言う。
「後5年持つかどうか・・・・・・・・・」
教育現場は、「現在なんとか」だましだまし持っているようなものであると・・・
しかし現在大阪でも、学校が腐食して行ってる。ゆっくりと確実に・・・・・・
40歳前後から下の採用された教師達は、受験テクニックの申し子の教師達ばかりが、
採用されていった。
そんな、教師しか採用試験に合格しないシステムになっている。
「熱意」も「モラル」も欠けた教師達が採用されるのである。
ビルを建てるのに、設計者ばかり集めて、腕の良い大工や、建具職人を集めないで
良いものが出来るはずがない。
学校は、知識だけある設計者を集めて、職人がいないのが現状である。
数年前、M美(頑張り屋のM美はお母さん参照)が私に電話を掛けてきた。
M美は来年の赴任校の事で相談がある、そんな電話だった。
私はM美と会った。
M美は講師だった。教育委員会から来年の赴任校について打診があったのだ。
今いる学校には、おそらく残れない。その為に別の中学の赴任了承の話だった。
新しい赴任先の中学は、相当に荒れていた学校だった。
そんな学校には、教師達も赴任したがらない。
そのために「新任教師」や「管理職を望む」教師を教育委員会が「1本釣り」をして
教師を集めるのだった。
M美は返事を保留して、同僚の先生方に相談をしたのだった。
他の先生方は、「やめた方がいい、もう少し別の学校の話があるまで待ったらいい」と
アドバイスをしたのだった。
M美は何か?おかしい、と感じていたようだった。
その為に、私に相談を持ちかけたのだった。
私は「ふーーん、教師は、生徒選べるねんなぁー、教師を選べない生徒は不幸やな」と
言った。
M美は泣きだした。「私・・生徒に何を教えれるんですか・・・英語の授業だって・・・・」
私は「お前の授業が、御寒いのもわかるよ、話術が無いことも、性格もあるしな
でも、私がお前に「教師」になれと言ったんは、人にない人生経験と優しさが
あるからや、それに在日韓国人で日本の学校の教師になることは、在日の生徒に
とって、日本の学校で韓国人の先生に教えてもらうことに意義があるんや
荒れた学校は「しんどい」やろ、しかしなんでお前が教師になろうと考えたか?
もう一度振り返って見て、答えを出せばいい」と言って別れた。
教師のほとんどが、「荒れた学校」に赴任したくないのだ。
そりゃー仕事も多いし、心労も重なるし時間もなくなる。
しかし何故教師にという職業を選んだのか?教師に振り返って貰いたい。
荒れる要因は、教師が作っているのも、また確かなのだ。
生徒との「信頼関係」が結べない「指導が入らない」「学校崩壊」逃げる教師、
また「信頼関係が結べない」この悪循環の中で、ますます学校崩壊は進んで行く・・・・・・・