マムシの兄弟登場


1つ上の先輩に、QさんとZさんがいた。
この2人は、名コンビである。何をするのも2人。
このHPも2人のお話で、いっぱいになるほどエピソードの持ち主だ。
私もこの2人のおかげで、その後の人生が変わり、(悪いほうへ)苦労した。
しかも2人とも、現在お堅い仕事につき幸せに暮らしている。
他人に不幸を撒き散らし、他人の幸せを吸い上げ現在のうのうと生活している。
神様は不公平である。
しかも現在、私はこのお二方とまだ親交がある。


入学前の3月、長いオフも終わり、新チームの始動日がやってきた。
推薦組の新入部員も召集された。
練習前にグランドに集合し、新入部員が姓名、出身校、ポジションを言い、
練習が始まった。
初日なので、軽いメニューだ。大学の周りを1時間程のランニングで終わりだ。
ランニング中どんどん新入生は遅れだす。上級生は同じピッチで走る。
さすが大学生だと感心していると。2年生の集団から2人遅れるものがでてきた。
QさんとZさんだ、2人は私を挟むように並んだ。
Qさんの事は知っていた。Qさんが高校3年生のときQさんのチームと全国大会の
地区予選の決勝戦で戦い、私のチームは負けたのだ。その年Qさんのチームは
全国3位になったQさんは、そのチームの主力選手、プレーも相当なものだ。
Zさん、私は顔も知らなかったが人相が悪すぎる。笑った顔が、映画オーメンの
ダミアンが不敵に笑った顔とそっくりだ。
(後に、酒を飲んだとき私がその事を言うと大受けZさんのあだ名はダミアンになった。)
Qさんがいきなり私に、「おい、この前俺に文句言ったやろ」
私は、Qさんと話しもしたことが無い。
Zさんは、にやにや笑っている。
やっやっ来たか!よくやる手だ。生意気そうな、新入生に先制攻撃しかけて、鼻っ柱を
折る手口だ。
「先輩なに言ってるんですか?今日先輩と初めてしゃべったじゃないですか?」
「ちがう、2ケ月ほど前、XX交差点のところでお前自転車乗っていたやろ」
XX交差点?私の実家の近くの交差点だ。
「俺がooと声をかけたらお前、なんじゃーーーと言ったやろ」
あっ、そう言えばそんなことあったけ? 思い出した!!
私が、学校から帰る途中、追い越しざまに自動車から私の名前を叫ぶ奴がいたっけ。
私を知っている人物の、いたずらだと思い「なんじゃー」と返したのだ。
Zさんが「お前の言い方が、腹が立つといってQは、
入ってきたらお前をシメると言ってたんや」そんな無茶な!!!
すかさず私は、「先輩だとわかっていたら車、洗車させていただきましたのに」
2人は大笑い「お前も、揉まれとるのーーー」
つずけて「先輩達本当に仲がいいんですね」
「そや、XX大学のマムシの兄弟と言われとる」(自分で言うか??)
2人は、走りながら大笑い。
私は、2人が怒ってないことが解っていた。
なぜなら、本当に怒っていたら、いきなりやられる。
殴られるときは、匂いがする。殴られるベテランになると匂いがするのだ。
このHPを、ご覧の皆様は、「こんなことぐらいで・・」と思いになるでしょう。
上級生が、下級生を殴るときは、理由なんて無い事が多い。
会社の縮図が、運動部の中にある。
だから企業は、体育会を歓迎するのだと思う。(この不況で、今は違うが・・・)
上級生(上司)に合わせる能力が培われているからだ。
この場合のシチュエーションですかさず、上記の台詞が言えるかどうかで
今後の扱いが違うのである。あまり調子よく言うのも良くない。過ぎて嫌われるのだ。
QさんとZさんは、あんがいおもろい奴と思ったに違いない。
私も、腹のない、楽しそうな人だなと思った。
その予感は正しかった。
この会話で私は、マムシの兄弟の子分になった。