皮製品のよごれ

天然皮革

表皮のコート

ブラッシングするか、柔らかいネルでコート全体と汚れた部分を念入りに拭いてみる。それでも取れなければ、皮革用クリーナまたは中性洗剤の液を入れたぬるま湯に布を浸し、かたく絞って全体をふき取る。もう一度、きれいなぬるま湯(洗剤無し)に漬けた布をかたく絞って清拭きをし、最後に乾いた布で水分を拭き取って陰干しにする。

スェード(裏皮)製品

ホコリは電気掃除機で吸い取ればよい。汚れはその部分をサンドペーパーでこすればよい。あまり強くこすると色が獲れるので用心が必要。皮革用の消しゴムを使うのもよい。水とか洗剤で洗うのは厳禁。

毛皮

ハンガーに掛け、毛並みに沿ってブラシをよくかけて、ホコリを落とす。手垢などの油汚れを落とすためには、ベンジンをしみこませた布で、まず、毛並みの流れに沿って拭き、ついで、逆方向からベンジンで拭いてゆく。おがくずがあれば、それにベンジンをしみ込ませて毛皮にすり込み、そのままの状態で半日放置し、ベンジンが完全に揮発したら、毛皮のつやを出しはガーゼで乾拭きするとよい。

白のハンドバック

バッグの内側や外側のごみやホコリを完全に叩き出し、皮革用クリーナをガーゼなどにしみ込ませて全体の汚れを丁寧に拭き取る。別のきれいなガーゼで乾拭きをして、クリーナの余分の油分を出来るだけ取る。油分が残っているとシミになりやすい。

靴など

泥だらけの靴は、軽く水を付けて泥気を湿らせて乾いた布で拭き取るか、水気たっぷりの雑巾で拭き取る。そのまま陰干しして乾燥させる。よく乾いたら靴クリーナで靴の汚れを拭き取り、靴クリームを塗って皮革に油分を補給する。足の汗の塩分が靴の表面に浮き出てくる場合は、乾いた布でよく拭き取ってから靴クリーナを塗ってよくふき取っておく。

合成皮革

ウレタンなど

簡単な汚れは、乾いた布でからぶきする。油性の汚れやひどい汚れは柔らかい布に中性洗剤を水で含めたものを含ませ、出来るだけ絞った状態で拭く。

ナイロン・ポリエステルなど

簡単な汚れは、軟らかいブラシで落とす。油性の汚れやひどい汚れは中性洗剤を水で薄め、表面部分をブラッシングする。